フランスのマクロン大統領、欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長、中国の習近平国家主席は6日、北京で3者会談を行い、仏欧のリーダーは、中国がロシアに武器を供給せず、プーチンに戦争停止を説得するよう促しました。 習近平国家主席は、適切な時期にウクライナのゼレンスキー大統領と会談を行う意向を表明しました。また、仏欧首脳は、中国における人権の「深刻な悪化」に懸念を表明しました。
フランス国営ラジオ放送局RFIの記事より。
4月6日、習近平国家主席とマクロン大統領が中仏首脳会談を行い、その後ライエン委員長を加え、フランス、欧州、中国の3カ国による会談を行いました。
フランス大統領府によると、マクロンは習近平との会談で、習近平がロシアのプーチン大統領に理性を取り戻させることを期待し、中国がロシアに武器を供給しないよう促しました。
習近平はマクロンに対し、適切な時期にウクライナのゼレンスキー大統領と会談する用意があると述べたとのことです。
欧州委員会のライエン委員長は記者会見で、EU、フランス、中国の3カ国協議の中で、習近平がゼレンスキーと話す意思を示したことはプラス要因であると述べました。
ライエン委員長はこの点について、「習主席が、条件と時間が整えば話す意思があることを改めて表明したことは興味深く、これはポジティブな要素だと思う。しかし、もし北京がモスクワに武器を供給することになれば、欧州の関係に深刻なダメージを与える」と警告しました。
マクロン大統領とライエン委員長はともに、中国の人権、特に新疆ウイグル自治区のウイグル族の状況について、「深刻な悪化」についての懸念を習近平に表明したと述べています。
ライエン委員長の今回の訪中は、マクロン大統領から一緒に北京を訪問するよう招待されたもので、EUのボレッリ外交部長も来週13日から15日にかけて中国を訪問することになっています。
中国国営通信社の新華社はプレスリリースで、ウクライナ戦争に言及し、「中国はフランス側と協力して、国際社会に対し、合理的な自制を行い、危機をさらに悪化させ、あるいは制御不能にするような行動を避けるよう求める。核兵器を使用してはならず、核戦争を行ってはならず、いかなる状況でも化学・生物兵器の使用に反対し、原発などの民生核施設への武力攻撃に反対するという約束を有効に実行する」と述べました。
また、新華社は、『習近平、フランスのマクロン大統領、欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長と3者会談』と題する記事で、「習近平は名指しで米国を批判し、いわゆる『権威主義に対する民主主義』を演じ、新冷戦を挑発している。 新冷戦は世界に分裂と対立をもたらすだけだ」と述べました。
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仏欧との会談で、中国のロシアへの武器支援が止まれば良いのですが。
参考記事