黄大仙の blog

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王毅外交弁公室主任が独外相と会談、「中国の平和的統一への支持 」を期待

ドイツのアナレーナ・ベアボック外相は15日、訪問中の中国で、中国共産党中央委員会外交部長の王毅主任と、ウクライナ、台湾、中国の人権など、非常に議論の多いテーマで会談を行いました。

  ドイツ国営の国際放送事業体である徳国之声の記事より。

ドイツのアナレーナ・ベアボック外相と外交弁公室王毅主任

  中国外交部ウェブサイトのブリーフィングによると、中国共産党中央委員会外交弁公室の王毅主任は15日午前、北京で訪問中のドイツのアナレーナ・ベアボック外相と会談しました。

 

  王毅主任は会談で、中国はドイツの統一を支持してきたとし、「ドイツも中国の平和的統一を支持することを希望し、信じている」と述べました。

 

  王毅主任は「台湾の中国への返還は、第二次世界大戦後の国際秩序の重要な一部である」と強調し、「台湾独立勢力」が現状を損ない、台湾海峡の平和を脅かそうとしていると非難し、「台湾海峡の安定を維持するために、我々は台湾独立、分離独立活動に断固として反対しなければならない」と強調しました。

 

  ベアボック外相は、14日の秦剛外相との共同記者会見で、「力による台湾海峡の一方的な現状変更に反対する」と述べ、すべての当事者に緊張をエスカレートさせないよう呼びかけました。

 

  一方、秦剛外相は、「各国が一つの中国の原則を守り、また台湾海峡の平和と安定を望むのであれば、台湾独立と外国の干渉に明確に反対すべきである」と述べました。

 

  ベアボック外相は15日の王毅主任との会談では、「ドイツは中国にとって台湾問題の重要性と敏感さを理解し、一つの中国の政策を堅持している」と述べました。

 

  中国外交部のウェブサイトに掲載されたプレスリリースによると、ベアボック外相は会談の中で、「ドイツと中国は多くの共通の利益を共有しており、ドイツは中国との交流を強化し、相互理解を深め、経済・貿易、観光、人文などの分野での協力を拡大し、円滑な世界貿易維持に協力し、ドイツと中国の関係の持続的発展を促進したい 」と述べました。

 

   一方、王毅主任は、「中国が、国連の権威と第二次世界大戦後に形成された国際秩序を堅持し、一国主義と覇権主義に反対し、国際関係の民主化を推進する。中国とドイツの間には幅広いコンセンサスと共通の利益があり、中国はドイツ側との交流と意思疎通を強化し、相互理解を深め、中独政府協議の新ラウンドを準備し、気候変動などのグローバルな課題に共同で取り組み、両国関係の健全な発展を促進し、不安定な世界に対して前向きでポジティブな信号を放ちたい」と述べました。

 

  中国外交部のプレスリリースによると、ウクライナについては一切触れず、ごく一般的に「中独双方はまた、現在の国際問題や地域問題について広範な意見交換を行った 」と述べたのみでした。

 

  ベアボック外相の個人Instagramアカウントには、ベアボック外相は北京滞在中に、ドイツ経済の代表者たちとも会談し、対中依存度の低減とドイツ経済の安全保障に焦点を当て、「中国でますます制限される人権について、中国での直接の報告も聞いた 」と曖昧に投稿していました。

 

  中国訪問後、ベアボック外相は韓国を訪問し、その後、日本でG7外相会合に参加する予定です。

 

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  フランス・マクロン大統領が訪中の際に媚中発言をして顰蹙を買ったのに対し、ドイツ外相が訪中して『ガツンと一発かましてやる』との外野の声が聞こえていましたが、会談の内容は中国から発表されるだけで、ドイツ側からの発表はまだのようです。

参考記事

<徳国之声>王毅会晤德国外 期望支持中国和平统一

https://bit.ly/41cycvH