黄大仙の blog

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中国のスパイがオランダの産業界を標的にしているとオランダ軍情報機関が発表

中国のスパイがオランダの半導体産業、航空宇宙産業、海事産業を標的にし、自国の軍隊を強化しうる技術や知識を探し求めていると、オランダ軍情報保安局(MIVD)が発表した年次報告書で明らかにしました。

  米国国営国際放送の美國之音の記事より。

中国のスパイが暗躍

  オランダとその同盟国に対する継続的な政治スパイ活動の一環として、中国は西側の知識や技術を収集する能力に多額の投資を行っている、とオランダ軍情報保安局(MIVD)は述べています。

 

  「中国は、西洋の知識や技術から独立し、他のどの国にも匹敵するような軍隊を作りたいと考えている。そのためには、中国がまだ完全には保有していない先端技術へのアクセスが必要だ。中国は、研究や投資といった合法的な手段だけでなく、諜報機関を通じて海外からもそれを得ようとしている。」と、MIVDの報告書は述べています。

 

  オランダの情報機関は今年2月、中国がオランダに対してサイバー・スパイ活動を行っていることを初めて公に非難し、中国が国家主導で行ったサイバー・スパイ活動が昨年オランダの軍事ネットワークにアクセスしたと述べました。

 

  オランダ軍情報安全保障局(MIVD)と情報安全保障総局(AIVD)は今年26日、オランダ軍のネットワークが2023年に中国政府の支援を受けたハッカーによってハッキングされ、被害は限定的であったが、孤立した事件ではなく、オランダとその同盟国に対するより広範な中国の政治的スパイ活動の一環であったと発表しました。

 

  オランダの国防大臣カイサ・オロングレンは、国際社会が防衛力を強化するために、このような中国のスパイ活動に注意を喚起する必要があると述べました。

 

  オランダが中国のサイバースパイ活動を非難したことに対し、在オランダ中国大使館は27日の声明で、中国政府はいかなる国や個人に対しても、中国国内でのサイバー攻撃や中国のインフラを利用した違法行為を決して許さないと述べています。

 

  「中国はいかなる悪意ある憶測や根拠のない非難にも反対し、対話と協力を通じてサイバーセキュリティを共同で維持することを提唱する。中国政府は常に法律に従い、あらゆる形態のサイバー攻撃に断固として反対し、対抗してきた。」と在オランダ中国大使館のスポークスマンは声明の中で述べました。

 

  オランダは昨年、米国とともに国家安全保障を理由に特定の半導体製造技術の対中輸出を制限し、大手半導体製造装置メーカーASMLの特定の深紫外(DUV)装置を中国の顧客に輸出することを制限しました。

 

  この問題に詳しい情報筋によると、米政府は今月初め、オランダに対し、一部の中国製装置に対するメンテナンス・サービスの提供を停止するよう圧力をかけたといいます。

 

  MIVDは年次報告書の中で、中国は引き続き西側の軍隊を標的にし、近代的な兵器システムに関する知識や作戦に関する専門知識を得ると同時に、他の先端産業からの技術獲得を目指していると述べました。

 

  MIVDは、「中国は、(サイバー)スパイ活動、企業内部の人間、買収、輸出規制の回避、無許可での技術のリバースエンジニアリングなど、さまざまな方法でオランダの技術を獲得しようとしている。」と述べました。

 

  MIVDによると、中国の諜報機関は昨年、サイバー活動の範囲、強度、技術レベルを拡大しています。

 

  MIVDの報告書はまた、中国の大学も情報収集において重要な役割を果たしており、欧米企業で働く科学者はしばしば中国のセキュリティ部門や国有企業にも属していると指摘しています。

 

 

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  日米欧の先端技術も、中国のサイバー攻撃によって盗まれることもあるんですね。日本の外務省が中国のハッカー攻撃にあったのに、外務省は被害すら把握できなかったと報じられたのは今年2月のことでした。

外務省に中国がハッカー攻撃、被害すら把握できない日本のお粗末対策 日本のサイバーセキュリティが進まない理由を事例を基に詳解(1/11) | JBpress (ジェイビープレス)

 

  昨年8月には、中国ハッカーが日本の防衛ネットワークに侵入していると、アメリカ政府から教えられたとのニュースが流れています。

“中国軍ハッカーが3年前に日本の防衛ネットワーク侵入”米紙 | NHK | 防衛省

 

  米国政府が中国に対して先端半導体の規制を行っていますが、ファーウェイが先端半導体を搭載したスマホMate 60 Pro」を昨年8月に、初の人工知能搭載ノートパソコン「MateBook X Pro」を今月11日に発表し、米連邦議員の怒りを買いました。

 

  中国企業であるSMICは、米国が厳しい規制を課しているのにも関わらず、最先端チップの生産に成功しているのも、中国スパイによる情報奪取が一因なのかもしれません。

 

SMICとファーウェイ、米国の輸出規制にもかかわらず5nmチップを生産目指す - 黄大仙の blog

 

参考記事

<美國之音>兰军事情报机构称,中国间谍把荷兰工业作为猎捕目标

https://x.gd/MNOAb