中国の6月の輸出は予想外に大幅に減少しました。中国税関総署は最新の対外貿易データを発表し、米ドル換算で、6月の中国の輸出は年率12.4%減、5月より4.9ポイント減少し、市場の予想を上回る不況で、2カ月連続の減少となり、新型コロナ感染症の発生後、2020年3月以来の最悪の単月実績を記録しました。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
市場の分析によると、弱い外需やその他の要因によって、今年の第3四半期(7-9月)は、中国の輸出はまだマイナス成長を維持する可能性が高く、第4四半期はわずかに上昇することが期待できるが、全体として中国の対外貿易の後半年はまだ大きな圧力に直面しています。
中国税関総署の発表前の予想は、ウォール・ストリート・ジャーナルの予想では、6月の輸出は前年同期比9.2%減、輸入は4%減でした。中国財新による予想は、6月の中国輸出成長率10.2%減、輸入は3.9%減でした。
しかし、中国税関総署が13日に発表したデータでは、輸出不況が市場予想を下回っただけでなく、輸入実績も同様に満足のいくものではありませんでした。
ドル換算で、6月の中国の輸入は前年同期比6.8%減、前月比2.3ポイント増となり、5月の減少率の縮小に続いて再び拡大し、4カ月連続でマイナス成長となっています。
しかし、中国税関総署の吕大良報道官は、「中国の対外貿易の動きは『やや鈍化』しているが、各月の実績は前月を上回っており、一歩一歩、着実に前進し、全体として着実な発展の傾向にある」と述べています。
6月の中国と米国、日本、EU、ASEANなどの主要貿易相手国との貿易は縮小しています。5月の中国とASEANとの輸出入はまだプラス成長を維持していましたが、欧米の景気減速がASEANの中間財の需要に影響を与えていることを示しています。
注目すべきは、今年上半期、(台湾海峡)両岸の輸出入貿易はドル換算で年間24.4%減と、中国全体の輸出入の4.7%減を大きく上回ったことです。内訳は、中国から台湾への輸出は24.7%減少し、中国の台湾からの輸入は24.3%減少しました。
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中国経済が落ち込んでいるデータが次々に出てきます。3期目に入った習近平政権は、どのような経済立て直し策を打ち出すのでしょう?
参考記事
<世界新聞網>中国6月出口大衰退 比疫情时还差