中国の財政は逼迫しており、南京市、天津市、山東省では、昨年の給与カットに続いて公務員の給与が減額されました。吉林省では年金さえ停止されています。武漢の慈善団体職員は、上司から「自分で道を切り開く覚悟を持て」と言われたと明かしました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
『私たちは半年給料をもらっていない。』、広西チワン族自治区にある桂林市放送局の前で、30人以上が横断幕を引いて賃金を求めている動画が出回っています。
桂林市放送局はSNSで、「『桂林のテレビ局が財政難により、半年間従業員に給料が支払われていない』というデマ情報がネット上で流れている」と発表しました。
しかし、動画に映る請願者たちが誰であるかについての説明がなく、さらに奇妙なことに、財政難はデマとしているのに、桂林市放送局の財政状況について言及もありませんでした。
4日、吉林省九台市では、多くの退職教師が毎月1日の年金が支給されていないとして市政府に陳情しました。
「山東省濱州市区政府の一部の公務員は8月の給与すら支払われていないと聞いた」と、退職公務員の周さんは語っています。
天津市民が語ったところによると、天津市河北区を含む少なくとも4つの区の政府部門は財政難に陥っており、数ヶ月前から給与が未払いだと言います。
SNSによると、一部の公務員は地元の大北僧院に行き、僧院から金を借りようとしましたが、僧院も貧困に陥っており借金の要求を拒否したと言います。
山東省膠州市に住む張さんは、膠州市のいくつかの郷鎮の公務員と機関の職員が数ヶ月間にわたり給料の支払いを停止されているとし、「青島、濰坊、高密などのいくつかの郷鎮では、春節が終わった後、地方政府の公務員の給料が支給されなかったり、給料の一部が支給されなかったりした。地方政府は財政赤字で公務員に賃金を支払うことができないケースが多くあります。」と話しています。
南京のネットユーザーによると、南京市高淳区政府の公務員のほとんどが、今年8月から給与を支給されていません。南京市政府の調整の下、江寧区政府が高淳区政府に資金を貸しましたが、さらに、溧水区政府も財政難に陥っており、南京の多くの地方プロジェクトが停止し、産業は沈黙に近い状態にあると言います。
山東省膠州市の張さんは、「公務員は退職金や医療保障もあり、一般人よりはるかに恵まれているため、数ヶ月間給料が支払われなくても、誰も反乱を起こさない。」と述べています。
武漢市江岸区にある慈善団体の元スタッフである李さんは、区政府は慈善団体への資金配分を止めたと訴えます。 慈善団体は資金を集め、貧しい子供たちや障害を持つ子供たちを支援することを専門としており、コミュニティサービスセンターと呼ばれる政府の組織の一部であす。
李さんによると、江岸区政府は慈善団体に対して、「自分たちの問題は自分たちで解決するように」と言ったそうです。
李さんによれば、以前は多くの地域社会が欧米西側諸国から資金を集めていましたが、7月に中国の改正スパイ防止法が施行された後は、中米関係の悪化も進み、外国の民間組織からの寄付はほぼゼロになったとのことです。
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中国経済の落ち込みは、地方政府が公務員の給与を未払いにするほど悪化しているようです。
記事中では『反乱』は起きていないとなっていますが、抗議デモや小競り合いは各地で発生しているようです。
今のところ、武警や軍が出動する騒ぎはないようですが、公安や白シャツ隊、黒シャツ隊が鎮圧に躍起になっています。
小競り合いが暴動に、暴動が国家転覆を狙った反乱に発展しないよう、中央政府はどのように舵取りをしていくのでしょう?
参考記事
<自由亜州電台>多地公务员及慈善机构被欠薪 天津区政府向寺院借钱