リンダ・トーマス・グリーンフィールド駐国連大使は、「SDGsに対する米国のコミットメントについて虚偽の物語を押し付け、開発途上国と米国との関係をかき乱している」と中国を非難しました。
米国国営国際放送の美國之音の記事より。
グリーンフィールド駐国連大使はデータを用いて中国を非難しました。「世界食糧計画の50%は米国が資金提供しているが、中国はその1%にも満たない。2021年、アメリカはユニセフに10億ドル近くを寄付した。しかし中国は200万ドルを寄付したにすぎない。」
第78回総会一般討論が来週開催されますが、その前にまず行われるのが、国連持続可能な開発目標(SDGs)サミットです。
18日に世界の指導者たちがニューヨークに集まります。ジョー・バイデン米大統領はサミットに出席しますが、中国の習近平国家主席は欠席し、代わりに韓正副主席が出席します。
新型コロナ肺炎、ロシア・ウクライナ戦争、気候変動などの国際的危機により、中間点を示すはずだったこのSDGsは深刻な遅れをとっています。
グリーンフィールド駐国連大使は、「世界的な危機のパーフェクトストームにより、非常に悪い巨大な展開があった。私たちは12%の持続可能な開発目標を達成する見込みにすぎない。」と述べました。
2015年に193の国連加盟国すべてによるアジェンダとして採択された国連の持続可能な開発目標(SDGs)は、貧困を撲滅し、地球を守り、すべての人々の尊厳を高めるための行動を呼びかける合計17の開発目標で構成されています。
グリーンフィールド駐国連大使は、「中国が自国の開発責任を回避しているだけでなく、SDGsに対する米国のコミットメントについて誤ったシナリオを広げている。なぜか? 彼らは、開発途上国と米国の間に不和の種をまきたいからであり、米国がSDGsにリップサービスしかしないと印象付けたいからである。しかし、彼らのその努力は成功しないだろう。」と中国を批判しました。
グリーンフィールド大使は、「2021年、米国は世界食糧計画に40億ドル近くを提供した。世界第2位の経済大国である中国は2700万ドル未満だ。同年、米国はユニセフに10億ドル近くを拠出した。中国200万ドルを寄付したにすぎない。」と指摘し、「中国にもっと努力し、もっと寄付するよう促す。」と強調しました。
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米国政府はSDGsを強力に推し進めようとしているようなのですが、焦ってヒステリックになっているだけのように見えます。
中国を名指しで非難していますが、この程度のことで中国が動じるとは思えません。
参考記事
<美國之音>美驻联合国大使: 美国资助世界粮食计划署50%资金,中国不到1%