中国の李克強前首相が11月2日に北京で火葬されました。香港メディア明報は1日付の論評で、李克強前首相の葬儀は李鵬前首相の葬儀と比較して簡素だと指摘しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
明報の論評は、「これは、中国共産党の葬儀文化がますますプログラム化されていることを示している」と付け加え、「李克強前首相の死後の献花や追悼の波は、1976年や1989年の政治的混乱とは似ても似つかないものになるだろう」と示唆しました。
明報は、「李克強と李鵬の追悼文は同じ言葉であり、どちらも『中国共産党の傑出した党員、長年の経験を持つ忠実な共産主義戦士』などありふれたものである。」と指摘しました。
明報はまた、「李克強の葬儀の仕様は、必ずしも簡素なものではない」と当局を庇いました。「というのも、過去30年間の中国の葬儀は、「核心的」な人物を除き、他の国家レベルの指導者の葬儀では追悼式や国家的喪に服することはなく、火葬の日に天安門広場など特定の場所で半旗を掲げてお別れの儀式を行うだけだからである。」と述べています。
1日にネット上に出回った李克強の葬儀会場の写真も、多くの中国のネットユーザーの怒りを買いました。
あるネットユーザーは、「村の党書記でも、葬儀場はこれよりも広い 」と非難しました。香港メディアによると、葬儀場は李克強の自宅ではないかと見られています。
中国当局は31日、李克強の遺体が10月27日に北京に到着し、11月2日に火葬される予定であることを発表しましたが、公式メディアは告別式については言及せず、当局は李克強の葬儀委員会の名簿も公表していません。
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習近平への権力集中のために、『史上最も非力な首相』と揶揄された李克強前首相ですが、死してなおぞんざいな扱いは頂けません。
故人のご冥福をお祈りします。
参考記事
<自由亜州電台>李克强丧事“从简”？ 港媒：比照李鹏规格
