カナダ当局は、プライバシーとセキュリティのリスクを理由に、政府支給のスマートフォンやその他のモバイル機器での中国のソーシャルメディアアプリ微信(WeChat)とロシアのアプリケーションプラットフォームKaspersky(カスペルスキー)の使用を禁止すると発表しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
カナダ当局の公式声明によると、これらのアプリは政府装備のデバイスから直ちに削除され、ユーザーは今後ダウンロードすることが禁止されます。
カナダの連邦公共サービスを監督する財務省委員会のアニタ・アナンド委員長は、「カナダの最高情報責任者(CIO)がアプリは『プライバシーとセキュリティに容認できないリスクをもたらす』と判断した。」と述べました。
また、「違反は発見されなかったものの、モバイルデバイスにおけるプラットフォームのデータ収集方法は、デバイスのコンテンツへの重大なアクセスを提供する。」と付け加えました。
さらに、「WeChatとカスペルスキーのアプリを削除し、禁止する決定は、カナダ政府のネットワークとデータが安全かつ保護されたままであることを保証し、国際的なパートナーの慣行と一致させるために行われた。」 とアナンド委員長は締めくくりました。
中国外交部の汪文斌報道官は定例記者会見で、「カナダの決定は 真の証拠がない。」と述べ、「カナダ政府は『データ・セキュリティを守る』という名目で、中国企業に対する禁止措置を導入している。」と非難しました。
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TikTokを禁止する動きは欧米で広がっていましたが、WeChatを禁止する動きも出てきました。
日本でも政府機関ではTikTok利用不可との閣議決定が出されており、Wechatも禁止されるかもしれません。
参考記事
<自由亜州電台>加拿大禁止在政府手机上使用微信