中国政府は近年、国家安全保障にますます関心を寄せ、さまざまな方法で広報を強化しています。最近、国家安全保障をテーマにした初の漫画「神隠特捜チーム」がネット上で公開されました。中国国家安全部によると、この漫画は実際に起きたスパイ対策事件を題材にしているとのことです。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
中国国家安全部の公式微信(WeChat)アカウントの投稿によると、小安工作室の連続漫画「神隠特捜チーム」の最初の国家安全保障のテーマは、「神秘戦線」が実際に摘発したスパイ事件をベースにしています。
中国国家安全部は投稿で、この漫画の主要登場人物の何人かを紹介し、スパイ防止法違反の疑いで取り調べを受ける西洋人風の男など、漫画の数コマを公開しました。
投稿によると、この漫画は「国家安全警察官が中国国外のスパイと戦う」というストーリーで、国家安全機関が国家の主権、安全、発展の利益を守るという使命を果たす様子を描いており、「全体を通して刺激的で、超エキサイティングな内容」になっています。
昨年7月に施行された中国の改正スパイ防止法では、スパイの定義が拡大され、規定がより曖昧になったため、懸念が広がっています。
これに先立ち、中国国家安全部は先月末、「ワイヤレスマウス、ワイヤレスネットワークカード、ワイヤレスキーボードなどのワイヤレス機器を、機密にかかわるパソコンで使用しないこと」を含む26項目の機密保持に関する注意事項のリストを発表し、「国家機密は国家の安全と利益に関わるものである」と強調しました。
また、「すべての国民は国家機密を守る義務があり、国家機密の安全を脅かすような行為は必ず法律で訴追される」と強調しました。
+++++++++++++++++++++++++++++
中国の改正反スパイ法は昨年4月26日に成立、7月1日施行されました。この法律は、国家安全保障を構成するものを定義していないため、スパイとみなされる行為は非常に広範に及びます。
法律家は、中国人と政治について議論したり、写真を撮ったり、調査を行ったりすることは、法律で罰せられる可能性があると警告しています。
中国に行く人は気をつけてくださいね。それでは漫画をお楽しみください。
<来源:国家安全部微信公众号>
参考記事
<世界新聞網>中国推首部国安连载漫画 第1集就是抓西方间谍