X(旧Twitter)アカウント『李老师不是你老师』は、湖南省婁底市新華県の一部の人々が、かつて北京の四通橋事件と同様に、歩道橋に横断幕を張り、習近平の解任を求めるスローガンを流したことを投稿しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
『李老师不是你老师』は、湖南省婁底市新化県の陸橋に吊るされた抗議の横断幕の動画を投稿しました。
突发!7月30日,湖南娄底新化县
— 李老师不是你老师 (@whyyoutouzhele) 2024年7月30日
有人在天桥上挂起四通桥标语,并用音响大声播放“要自由,要民主,要选票!罢课罢工罢免独裁国贼习近平” pic.twitter.com/qyfbDkbT9X
かつて北京の四通橋事件と同様に陸橋に吊るされた横断幕には、「不要特权要平等、不要風控要自由、不要谎言要尊严、不要文革要改革、不要领袖要选票、不做奴才做公民」(特権はいらない平等が欲しい、束縛はいらない自由が欲しい、嘘はいらない尊厳が欲しい、文革はいらないかいかくが欲しい、リーダーはいらない選挙が欲しい、下僕になるな市民になれ)
[注意]『不要風控要自由』は、四通橋事件では『不要封控要自由』でした。風(feng)、封(feng)は音が同じですので書いた人が間違って覚えていたのでしょう。
陸橋の反対側に吊るされた横断幕には「罢课罢工罢免独裁国贼习近平」(国賊独裁者習近平をやめさせろ)と書かれています。
誰がいつ横断幕を掲げたのか確認できていませんが、映像には音に惹かれて出てきた近隣の人々や、ステレオから流れる音声に足を止めて聞き入る人々もいました。
問題の動画は海外のネットワークでは拡散されましたが、中国のソーシャルメディアには掲載されませんでした。
2022年10月に北京で起きた四通橋事件では、抗議者の彭麗樺は『不要核酸要吃饭,不要文革要改革,不要封控要自由,不要领袖要选票,不要谎言要尊严,不做奴才做公民』をスローガンにして、習近平の共産党と政府の職の解任、国家主席の普通選挙などを要求して国内外の人々に衝撃を与えましたが、事件直後に逮捕され、いまだ行方がわかっていません。
湖南省は国全体を襲う経済不況に苦しんでいるだけでなく、省内各地が豪雨に見舞われ、洪水による災害で多数の住民が死亡した事故など災害が頻発しています。
洪水により多くの家屋の1階部分がほとんど水没している地域もあれば、道路の寸断や通信の途絶により、村がなくなってしまった地域もあります。
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長引く経済不況、度重なる災害、進まぬ災害復旧、共産党が強権で人民の不満をどこまで押さえつけられるのか、人民の爆発がいつ起こるのか、中国から目が離せません。
かなりの避難民が日本を目指すのでしょう。
参考記事
<自由亜州電台>湖南新化重现四通桥标语事件 播放”要自由民主罢免习近平"口号