ブルームバーグの報道によると、世界第2位の経済大国である中国に対する悲観的な見方を反映し、経済が低迷する中、中国政府が外資誘致政策を強化しているにもかかわらず、今年第2四半期(4-6月期)に外国人投資家が中国から引き揚げた資金が過去最高を記録しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
中国国家外為管理局が9日に発表したデータによると、中国の国際収支における直接投資負債は今年4月から6月にかけて150億米ドル近く減少したため、上半期(1~6月期)通算では約50億米ドル減少したことになります。
このデータがマイナスとなるのは、2023年第3四半期に次いで2回目であり、今回はその時の値からさらに純流出額が増加しています。
もし今年末までにこの傾向が逆転しなければ、1990年以来初めて、中国における外資の年間純流出が発生することになります。
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1990年代は世界中から外資を呼び込んで、世界の工場として大発展し、2010年に日本を抜いて世界第2位の経済大国となってからは14億人の人口を誇り世界の市場を目指して発展してきた中国ですが、不動産バブル崩壊などによる経済低迷と、習近平政権の経済無策により、その繁栄にも翳りが見えてきました。
参考記事
<自由亜州電台>第二季外商對華直接投資淨撤出額創歷史新高