黄大仙の blog

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トランプ大統領:輸入車に25%の関税を課すと4月に発表

ドナルド・トランプ米大統領は、輸入自動車に25%の関税を課すと発表し、世界各国に対する関税政策を推し進めようとしています。これはヨーロッパとドイツに大きな打撃を与えるとみこまれています。中国もまた、関税戦争は世界経済を危うくしかねないと警告しています。

  ドイツ国営の国際放送事業体である徳国之声の記事より。

矢継ぎ早に政策を打ち出す2期目のトランプ大統領

  トランプ大統領4月に輸入車に対する25%の関税を発表する予定 です。トランプ大統領218日の記者会見で「42日にみんなに言うつもりだが、大体25パーセント前後になるだろう」と述べました。

 

  ロイター通信によると、自動車輸入に25%の関税が課されれば、世界の自動車産業の様相は一変します。業界はすでに、トランプの関税政策によって引き起こされた不確実性に動揺しています。自動車の主要輸出国であるドイツは、その矢面に立たされているのです。

 

  自動車以外にも、半導体や輸入医薬品も同様の関税に直面するでしょう。トランプ大統領はこれらの関税を発表する具体的な時期を示さず、医薬品やチップメーカーが関税を回避できるよう、米国内に工場を設立する時間を提供したいと述べています。

 

  トランプ大統領は、今後数週間のうちに世界的な大企業が米国への新規投資を発表することを期待していると述べましたが、それ以上の詳細は明らかにしませんでした。

 

  1月の大統領就任以来、トランプ大統領は中国がフェンタニルの密売を止められなかったとして、すべての中国からの輸入品に10%の追加関税を課しました。また、メキシコ製品とカナダの非エネルギー輸入品に25%の関税を課すと発表しましたが、この決定は1カ月延期されています。

 

  トランプ大統領はまた、312日からすべての鉄鋼とアルミニウムの輸入品に25%の関税をかけると発表し、カナダ、メキシコ、欧州連合EU)、その他の貿易相手国に対する適用除外を撤廃しました。

 

  最近、トランプ大統領は経済チームに対し、各国の対米関税率に見合った相互関税を課す計画を策定するよう指示しました。 専門家によれば、この措置は保護主義的対抗措置をエスカレートさせ、インフレを再び押し上げる可能性があるとのことです。

 

  EUは現在、輸入車10%の関税を課しており、これは乗用車に対するアメリカの関税率(2.5%)の4倍にあたります。米国はメキシコとカナダ以外の国からのピックアップトラック25%の関税をかけています。

 

  中国は、トランプ政権が実施・計画している関税は世界的な不況を引き起こすと警告しました。 18日にスイスのジュネーブで開催された世界貿易機関WTO)一般理事会で、中国の李成鋼WTO常駐代表は、米国が一方的かつ恣意的に、中国を含む貿易相手国に関税を課したり、課すと脅したりすることは、世界に「関税ショック」をもたらすと述べました。

 

  李成鋼代表は、米国の一国主義はWTOのルールにあからさまに違反し、経済の不確実性を高め、世界貿易を混乱させ、ルールに基づく多国間貿易システムを破壊する可能性さえあると指摘しました。この点に関して、「中国はこれに断固として反対し、米国側にその不正な慣行を取りやめるよう強く求める」と述べました。

 

  中国は、米国の中国製品に対する10%の関税引き上げが24日に正式に発効したのと同じ日に、米国の一部の輸入品に対する一連の報復関税を発表しました。

 

  米国で生産された石炭と液化天然ガスには15%の関税が課され、原油、農業機械、大排気量の自動車とピックアップトラックには10%の関税が課されました。

 

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  トランプ大統領2期目なので残る任期は最長で4年、通常は中間選挙では上下院で民主党過半数を占めるとみられているので、実質権勢を振るえるのは来年11月の中間選挙までと見込まれています。

 

  思いっきり権力を振るえるのは実質2年弱なので、今矢継ぎ早にさまざまな政策をぶち上げていますが、周囲がその変化についていけていないというのが正直な感想です。

参考記事

<徳国之声>特朗普:4月宣布对进口汽车征25%关税

https://x.gd/V00T5