こんな都市伝説がファイブアイズも調査中と報じられたのは4月末のこと。
5月に入ると研究所研究員石正麗が亡命したとのニュースが流れました。
新型コロナウイルスの起源はまだ特定されていませんが、
武漢ウイルス研究所から流出したウイルスだと言う噂もあり、
ファイブアイズ(英語圏情報網)が二人の研究員(石正麗と周鵬)を調査していたようです。
石正麗氏は蝙蝠コロナウイルス研究分野の第一人者で、
「bat woman」の異名を持つそうです。
その石正麗氏が1000件以上の秘密文書を持って、
フランスにあるアメリカ大使館に亡命したと言うニュースが
Twitter上に流れたのは5月1日ごろのことでした。
多くの人の反応は、これで新型コロナウイルスの起源は
武漢ウイルス研究所だと言う証拠が公開されると騒がれました。
5月2日に多維新聞と言う在米中国語メディアは、
石正麗本人がWechatでこれはデマだと発信したと言う記事が、
拙訳はこちら
記事によると、石正麗はWechatで次のように発信しました。
簡訳すると、
「親愛なる友人へ、私と家族は元気です! 多くの困難があっても、噂で言われている”亡命”はあり得ません。私たちは何も間違ったことをしていないし、私たちの心の中には科学への固い信念があります。必ず雲が開き陽が出る日が必ず来ます。」
また記事では、この発信が本人からのものであることを確認したとしています。
多維新聞の記事では、石正麗は過去にも様々なデマを流され、
それを打ち消してきたから、
今回も同じように、
亡命したと言うデマを本人が打ち消したと言いたいようです、
しかし、SNSへの発信だけを報じて、本人への取材がないのが気になります。
中国本土の記事も検索しましたが、
石正麗本人に取材した記事は見つけられませんでした。
多維新聞は中国語メディアですが、アメリカに本拠を置いていて、
中国本土からはアクセスできないようにブロックされています。
これは中国当局から警戒されている証拠なので、
多維新聞が忖度するとは思えませんので、
記事の内容は正しい可能性もあります。
この記事もフォローが必要ですね。
中国語ニュースの翻訳版をこちらで掲載中
日本メディアとま異なる目線のニュースにも触れましょう。
正確な対訳ではありませんが、
間違いの指摘は大感謝いたします。