先月5月18日の世界保健総会(WHA)で、
新型コロナウイルス起源巡る独立調査決議案が可決されると、
発案者のオーストラリアに対して中国が激怒!
直ぐに牛肉輸入禁止、大麦への関税上乗せを決定。
今月に入って留学、旅行を禁止した。
中国によるオーストラリア虐めが続く
世界保健総会(WHA)の決議案可決は、ちょっと驚きました。
WHOは中国に操られていると思い込んでいましたので、
まさか中国が反対していた決議案が可決するとは。
前日にはオーストラリアやEU諸国が可決に必要な票を確保したと言われていましたが、
多分ギリギリまで票取りのせめぎ合いが続いていたのだろうと思います。
可決によって中国はメンツ潰された思いだったのでしょう、
対抗策は直ぐに出てきました。
即日5月19日に牛肉輸入禁止、大麦の関税大幅上積みを発表しました。
オーストラリアの輸出の30%が中国向けなので、
この処置だけでもオーストラリアにとってはかなりの打撃だと思いますが、
今月に入って6月5日には中国文化旅行部から
オーストラリアへの旅行を見直すように勧告が出され、
今週6月9日には中国教育部は、
留学先としてオーストラリアはよく考えて決めるように促しました。
表向きの理由は
オーストラリは新型コロナが効果的に抑圧されていない、
中国人やアジア人への人種差別的言動た暴力行為がある。
と言うものでした。
でも、これはオーストラリアに限ったことではなく、
欧米どこでも起きていることです。
これもWHA決議案への報復と見るのが自然でしょう。
報復がこれで終わるとは限りません。
これを見てどのように感じますか?
「中国の報復は怖いから逆らわないようにしよう」ですか?
中国に頼り切った行動をとっていたらそう思うでしょうね。
数年前にはTHAAD設置をめぐって韓国、特にロッテが報復の標的になり、
韓国への旅行禁止、ロッテの不買運動が行われ、
韓国が大いに困ってオロオロしたことを覚えてます。
日本も韓国のようにならないように、
中国におべっかを使い、揉み手で近づきますか?
そんなことをしたら中国の思うツボですよ。
もっと内需を拡大し、外部は中国だけでなく、
欧米、インド、台湾、ASEANとバランスよく
経済的に付き合うようにしないと、
常に中国からの経済制裁にビクビクするようになってしまいます。
<参考ニュース>
<中国経済網>なぜ豪州旅行に注意を促すのか? 華春莹:華人家族への人種差別的な攻撃が数多くあり、中国国旗と国章が悪質に歪められた!
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