カナダ国会は、中国共産党による新疆ウイグル自治区でのウイグル人迫害を「ジェノサイド」と認定しました。中国政府は「カナダは中国の内政に干渉するな」と反発しています。
外交・国際開発常任委員会国際人権小委員会は、10月21日に
「中国・新疆ウイグル及びその他のトルコ系イスラム教徒の人権状況に関する国際人権小委員会の声明」をリリースしました。
声明全文です。
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声明では、中国による新疆のウイグル人やトルコ系イスラム教徒への大量抑留、出生制限、強制労働、虐待など一連の迫害を批判しています。
声明では、カナダ政府は中国共産党の行為をジェノサイドと認定し、マグニツキー法を適用して、人権を侵害し非人道的な行為を行う中国の役人を制裁しなければならない、と述べています。
そして声明では、以下のことをカナダ政府に求めています。
・新疆ウイグル自治区のウイグル人や他のトルコ系イスラム教徒に対する中国政府の行動を非難する。
・同盟国や多国間組織と協力して、国際的なオブザーバーが新疆への自由なアクセスを得られるよう支援する。
・特に中国の一帯一路構想にとって地政学的に重要な国で、新疆でのウイグル人やその他のトルコ系イスラム教徒の迫害について意識を高めている市民社会組織に対して、国際的な海外開発援助を通じて支援を提供すること。
・新疆でウイグル人に対して行われている行為が大量虐殺を構成することを認識し、ウイグル人に対して行われている行為が大量虐殺(ジェノサイド)を構成することを認識するために、国際機関の法的枠組みの中で活動すること。
・ウイグル人や他のトルコ系イスラム教徒に対する重大な人権侵害の加担に責任を負う中国政府のすべての役人に、腐敗した外国公務員の被害者のための司法法に基づく制裁を課す。
声明の結論では、『カナダは、国際社会が大量虐殺、戦争犯罪、民族浄化、人道に対する犯罪などの大規模な残虐犯罪を防止することを目的とした国際規範である「保護の責任」の下で、ウイグル人やその他のトルコ系イスラム教徒を保護する責任を負っている。小委員会は、保護には様々な形があることを再認識した。これには制裁の行使も含まれる。』とも述べています。
中国政府の反応はいつも通り『中国の内政に干渉するな』でした。
人権問題に「内政」の壁などありません。
新疆ウイグル自治区でのジェノサイドに対するカナダ国会の声明については、なぜか日本のマスコミは報じませんが、日本人も知っておくべき重要なニュースだと思います。
自由亜州電台の記事が気付かせてくれたことに感謝です。
参考資料 *>s
STATEMENT BY THE SUBCOMMITTEE ON INTERNATIONAL HUMAN RIGHTS CONCERNING THE HUMAN RIGHTS SITUATION OF UYGHURS AND OTHER TURKIC MUSLIMS IN XINJIANG, CHINA
http*://bit.ly/2Twf62h
<自由亜州電台>加拿大国会定义中共迫害新疆维吾尔族为“种族灭绝” 中国称不要干涉内政。
http*://bit.ly/3js8Vab