黄大仙の blog

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中国政府がワクチン接種を国民に強制している!? その噂の真相は?

新型コロナの発生が抑えられている中国では、大規模なワクチン接種キャンペーンが行われています。広大な中国では地方政府が住民に積極的にワクチン接種を促していますが、欧米諸国には、中国が国民に強引な手段でワクチン接種を進めていると映っています。

 

  欧米メディアでは、「中国はワクチン接種を強制して効率的に目標を達成しようとしている」や「ワクチン打ったらアイスクリームがおまけ、など飴と鞭を使ったり、脅迫してワクチン接種を呼びかけている」などと報じています。

 

  中国はワクチン接種を促進していますが、民衆に対して強制しているのか、その真相は? アメリカに拠点を置く、世界中の華人向けメディアの世界新聞網が分析記事を掲載しました。

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  中国政府がワクチン接種を促進するときに支持する原則は、「可能な限り戦うべき」と「可能な限り受け入れる」です。

 

  しかし中国での新型コロナ流行は十分に抑制されており、予防接種に対する人々の意欲はあまり強くありません。

 

  そのため、中国各地の政府機関は、予防接種をした人には卵を2パック贈ったり、商品券を贈ったりなどの奨励策を採用しています。

 

  これは国際世論が指摘するような「強制」ではありません。

 

  もちろん、予防接種を進める過程で、失礼で強引な問題が実際にいくつかの場所で発生していることは事実です。

 

  例えば一部の学校では、学生の予防接種の状況が、教師の業績評価に使われていることが指摘されています。

 

  国営企業の中には、予防接種を社員の業績評価に付け加えて、高圧的に接種させるところもありますが、中国の公式メディアはこうした行為を批判しています。

 

  中国でワクチン接種率が低い理由は、前述の人々のワクチン接種意欲の欠如以外に、広大な国土に住む巨大な人口が挙げられます。

 

  公式の公開データによると、202146日の時点で、全国31省(自治区直轄市)で、合計14500万回以上のワクチン接種が報告されています。

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  日本の総人口を上回る回数のワクチンが接種されていますが、人口14億人の中国にとっては10%程度が接種したに過ぎません。

 

  ワクチンは2回摂取しなくてはならないことを考えると、ワクチン接種率はまだ小さいと言えます。

 

  中国政府がワクチン接種を推進している中心的な目的は、ワクチン接種率を高めて集団免疫を作ることです。

 

  アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、社会が集団免疫を形成するためには接種率が70%から80%に達する必要があるとされており、中国に当てはめると、9億から10億人の人々がワクチン接種する必要があることになります。

 

  中国政府は、7月末までに中国国民の40%にワクチンを接種することを計画しているので、7月末までに6億人以上に接種する必要があります。これはとても大きな事業であり、社会的な大規模動員を必要とします。

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  中国の呼吸器疾患のトップ専門家で、国家衛生健康委員会専門家グループ長の鍾南山は、「中国は非常に危機的な状況にある」と述べています。

 

  「欧米諸国は効率よく予防接種を受けていますが、しかし中国は免疫がなく、それは非常に危険な状態です。明らかに、集団免疫の形成には、新型コロナワクチン接種を促進し、接種率を高めるための中国政府の努力が必要です。」と鍾南山は指摘しています。

 

  新型コロナが蔓延しないためには、国境を封鎖すれば良いという極論もあります。

 

  原油や鉄鉱石など多くの原材料を輸入に頼っている中国では、実際に国境を封鎖して鎖国することは不可能です。これは日本も欧米諸国も同じです。

 

  他国との交流や接触を遮断することは、長期的な解決策にはならず、実現も難しいということです。

 

  大量のワクチン接種を推し進めるのは良い対策です。 そのため、ワクチン接種率を高めて集団免疫を獲得することが解決策となります。

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  一部の外国メディアは、ワクチンに対する人々の不信が、中国のワクチンの接種率が低い主な理由だと考えていますが、これは誤った考え方です。

 

  中国でもワクチンの安全性や有効性に疑問を持つ人がいることは否定できません。

 

  しかし、最新のデータによると、中国では14千万人以上がワクチンを接種しており、ワクチン接種による重篤事故はまだなく、中国製ワクチンの安全性に問題がないことは十分に証明されています。

 

  現在、インドネシア、トルコ、マレーシア、ブラジル、チリ、メキシコなど、少なくとも15の国と地域で中国製ワクチンの緊急使用が許可されており、多くの国の首脳が中国製のワクチンを接種しています。

 

  ワクチンの有効性については、トルコ衛生部長官は20201224日に、中国製ワクチンの有効性が91%に達したことを示す実験結果を発表しました。

 

  国際世論は新型コロナ流行の初期には、中国政府の情報の透明性に対する懐疑の声が多く上がり、今も途絶えることがありませんが、この懐疑的な見方は、中国製ワクチンの安全性と有効性に引き継がれました。 そして今、注目されているのは、ワクチンの大量接種を進める中国の動きです。

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参考記事

 

<多維新聞>中国政府强制民众打新冠疫苗 真相究竟如何?

http*://bit.ly/3siGRL3