黄大仙の blog

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遼寧省で電動バイクの爆発事故で6名死傷 自爆テロとの指摘も

遼寧省阜新市で5月24日午後に電動バイクが爆発し、1名が死亡、5名が負傷しました。中国国内メディアは中国で頻発する電動バイクのバッテリー爆発事故の一つだと報じていますが、ネット上や海外メディアでは自爆テロとの指摘があります。

 

  中国国内の百度新聞(Yahoo Newsのようなもの)に掲載された記事によりますと、5月24日午後に遼寧省阜新市で電動バイクが爆発し、1名が死亡、5名が負傷しました。

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爆発の瞬間

  当局の発表では、「阜新市の人民広場の東側を、西に向かって走行中の電動バイクが突然爆発した」とだけ発表し、運転者1名が死亡し近くにいた5名が軽傷を負ったとの情報を伝えるにとどまりました。

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当局の通知

 

  百度新聞の記事では、爆発の詳細な原因は当局が調査中としながらも、電動バイクのバッテリーの爆発事故として報じ、読者に過充電に注意を促すなど、バッテリーの扱いに注意を払うように促していました。

 

  しかしアメリカに拠点を置く中国語メディアの希望之声は、ネットユーザーの声を拾い、異なる見解を掲載しました。

 

  「人民広場の東側」とだけ公表された事故現場が、実は遼寧省阜新市政府の出入口の前であったことや、市政府から出てきた黒塗りの車に突っ込むようにして爆発したことで、この事件がただの事故ではなく、自爆テロであるとの指摘がネットユーザーから出てきました。

 

  また「西に向かって走行中の電動バイク」と発表されていますが、報道動画を見ると、このバイクは出入り口付近に停止し、出てきた黒塗りの車に向かってバイクをぶつけるようにした時に爆発しています。

 

  動画を分析したネットユーザーは、「このライダーは体に爆薬を装着し、阜新市政府の前で車を押しながら、出ていく黒塗りの車に近づき、手製の爆薬を爆発させて自爆攻撃をした」と述べています。

 

  爆発物に詳しいライターの氏も「自爆テロだ」と断定しています。「これは、とても強力な爆発物の爆発です。 車は爆破され、死者1名、負傷者5名が出ました。 バッテリーの爆発の威力は非常に小さく、人を吹き飛ばすことはできません。これは明らかに爆発物だ、自爆だ」

 

  多くのネットユーザーは、爆弾犯の動機は、復讐であったり、逃げ場のない請願であったり、市政府の特定の役人をターゲットにして、一緒に死のうと計画したりすると考えています。

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事故の様子GIF画像

 

  今年の3月22日には、広東省広州市番禺区花龍鎮明経村で、村民が村議会を襲撃して爆弾を爆発させ、十数人が死傷するという事件が発生しました。

 

  この事件の最大のポイントは、共産党体制に対する自爆テロだったということです。村民たちがこのような戦術に出たのは、自分たちの養魚池や花畑を収用された際に「不合理な補償」しか受けられず、何度も陳情したが効果がなかったので、村民がその不満を村議会にぶつけたものだったということです。

 

  中国政府によるウイグル人など少数民族への人権侵害が国際社会で問題になっていますが、同じ漢民族でも弱者に対しても迫害や人権侵害があるようです。

 

  人口14億人の中国は、4億人の富裕層が10億人の奴隷を搾取する奴隷制国家だと揶揄されることもありますが、今後経済成長が鈍化して、「奴隷」の不満が爆発しなければいいのですが。

 

参考記事

 

<百度新聞>恐怖!一辆电突然爆炸!威力巨大致驾驶人当身亡

http*://bit.ly/3unO2Co

 

<百度新聞>太可怕!电动车当街爆炸,致1死5

http*://bit.ly/3yCkaWl

 

<希望之声>阜新市政府门口爆炸6死指有冤情

http*://bit.ly/3hNEZrS