中国浙江省杭州市で、走行中の電動バイクが突然爆発して炎上し、3名が重軽傷を追いました。爆発した電動バイクに乗っていた父娘2名が重度の火傷を追い、別の電動バイクで並走していた母親が消火しようとして軽度の火傷を負ったとのことです。
7月18日の午前10時30分頃、杭州市内で2台の電動バイクが走行中に、前を走っていた1台が突然爆発炎上し、爆発した電動バイクには父と娘が、もう1台には妻が乗っていました。
爆発した電動バイクに乗っていた男性は火だるまになり、地面を転がって火を消そうとし、母親は近くにあった消化器で火を消そうとしました。
爆発した電動バイクを運転していた父娘は、命に別状はないものの父親は全身の95％を火傷し、気管が切断されてしまった為に人工呼吸器が使われています。幼い娘も入院治療中です。
電動バイクのバッテリーが爆発の原因だと見られています。母親によると、爆発した電動バイクは、2～3年前に購入したものですが、バイク本体とバッテリーとは別々に購入していたことがわかりました。
爆発したバイクを販売した販売店では、バイク本体とバッテリーは別々に販売されており、購入者はメーカーオリジナルのバッテリーではなく、安い別メーカー製のバッテリーを購入して取り付けていたことがわかりました。
この販売店は個人経営で、「勝手に」電動バイクのバッテリーを別の安いバッテリーに取り替えて、販売価格を安くしたり、容量の大きなバッテリーに換えて走行距離を伸ばしたりしていました。
しかもメーカーオリジナルのバッテリーは、鉛蓄電池だったのに、販売店で取り付けたバッテリーはリチウムイオン電池でした。
リチウムイオン電池は、エネルギー密度が高く、急速充放電が可能など利点が多いのですが、電解質に使用している電解質は、「揮発性が高く可燃性である」「液漏れのおそれがある」などの不安要素に加え、「製造工程での不純物(ごみ)の混入」や「制御回路の不具合」など複合原因によって、発熱・発火・爆発事故になるケースが問題になります。
杭州市で起きた電動バイク爆発事故では、 当局は2台の電動バイクとバッテリーを購入し、実証実験を行った結果、電動バイクの鉛蓄電池用の制御回路に、リチウムイオン電池を接続したことで、爆発につながったと結論付けているようです。
中国メディアの記事では、今回の事故の教訓として、『電動バイクや電動自動車を購入する際は、オリジナルの電源バッテリーを使用するようにすること、バッテリー池を追加するなど、バッテリーを便利に改造しないこと』と結論付けています。
「そんな改造、誰がするか！」と突っ込む人もいるかもしれませんが、電動バイクはともかく、ノートPCなどは付属のバッテリーでは容量不足だからと、どこからか持ってきた大容量バッテリーを繋いでしまう人もいないとは限りません。
以前に、サムスンのスマホが頻繁に爆発炎上して、飛行機への持ち込みが禁止されましたが、原因はバッテリーでした。
身近なものだけに、爆発したら被害は甚大です。ユーザーとしては間違った使い方をしないことは当然ですが、メーカーさんにも品質管理をしっかり実施して、安全なバッテリーを作って欲しいです。
参考記事
<网易>杭州电动车行驶中爆炸，事故真相出来了，这两点教训刻骨铭心！
http*://bit.ly/2UuzJjQ
<网易>杭州电动车爆炸：真相出来了！非原厂锂电池，迅驰雅马哈电瓶车
http*://bit.ly/3Bp5RpH
<腾讯网>杭州电动车行驶中爆炸，事故真相出来了，这两点教训刻骨铭心！
http*://bit.ly/3kJ4AUg
<世界新聞網>杭州电机车爆炸 威力如手榴弹…父95%烧伤 女命危
http*://bit.ly/2TutVGs
