黄大仙の blog

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王毅、ブリンケン長官と会談  台湾に関する深刻な懸念を伝達

中国王毅外交部長は米国ブリンケン国務長官と電話会談を行いました。王毅外交部長は台湾問題について、台湾の問題は中国の内政であることを強調しました。またウクライナ問題について対話の重要性を強調しました。

  中国内部メディアの百度新聞に投稿された記事より。

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王毅と布林肯(ブリンケン)との電話会談を伝える中国外交部の通知

  中国外交部は、王毅国務委員兼外交部長が5日、米国のブリンケン国務長官と電話会談を行ったことを明らかにしました。

 

  王毅外交部長は、現在の米中関係で最も重要なことは、両国が到達したコンセンサスを前進させ、実行することであるが、米国側の最近の言動は上記の目標に反しており、中国の深刻な懸念を表明しました。

 

  王毅外交部長はブリンケン国務長官に対し、「台湾は中国の領土の不可分の一部であり、台湾の問題は中国の内政です。米国は一つの中国の原則の本来の意味に立ち返り、『台湾独立』の容認と支持をやめ、中国の内政への干渉をやめ、米中関係の全体的な状況を守るための具体的な行動をとるべきである。」と伝えました。

 

  双方は、ロシアのウクライナ侵略問題について意見を交換しました。

 

  ブリンケン国務長官は、ウクライナの現状に関する米国側の見解と立場について説明しました。

 

  ブリンケン国務長官は、中国が国連総会で対ロ非難決議を棄権したことなどを念頭に「どの国が主権や自決、自由の基本原則を支持しているのか世界が注視している」と警告しました。

 

  王毅外交部長は、「ウクライナ情勢がここまで進展したのは、中国が望んだことではない。ウクライナの問題は、国際関係の基本的な規範だけでなく、すべての当事者の安全保障上の利益にも関わる複雑なものであり、現時点では危機の解決に焦点を当てるだけでなく、地域の長期的な安定を図ることが重要である」と述べました。

 

  王毅外交部長は、「国連安全保障理事会常任理事国として、中国は常にその問題自体のメリットに基づいて立場と方針を決定してきた。 中国は、ウクライナの危機の解決は、国連憲章の目的と原則に従って行われるべきであると考えている。」と述べました。

 

  続けて「ひとつは、すべての国の主権と領土を尊重し保護すること、もうひとつは、紛争を対話と平和的手段で解決することを主張することです。 我々は、戦闘が一刻も早く停止し、現地の状況がデスカレートし、民間人の生命と財産が効果的に保護され、大規模な人道危機が防止されることを望んでいる」

 

 

  王毅外交部長は、ウクライナの危機は最終的には対話と交渉によってのみ解決できると指摘し、 中国は、状況を緩和し、政治的解決を図るためのいかなる努力も支持すると強調しました。

 

  「米国、NATO欧州連合がロシアと対等な対話を行い、長年にわたって蓄積された紛争や問題を直視し、NATOの継続的な東方拡大がロシアの安全保障環境に及ぼす悪影響に注意を払い、安全保障の不可分の原則に従って、バランスのとれた、有効かつ持続可能な欧州安全保障機構の構築を模索するよう、中国は奨励する」

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中国王毅外交部長

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  中国外交部の通知ですので王毅外交部長の発言を中心に紹介されています。

 

 

  ウクライナ問題では、中国は対話の重要性を訴えつつも、NATOの東方拡大が紛争の火種であることを主張しており、ロシアの方を持つ発言もありました。

 

  中国はウクライナ問題が台湾問題と結びつけられることを警戒しているように思えます。 

 

 

ウクライナ問題でのロシアの主張:ウクライナは元々ロシアの領土

台湾問題での中国の主張:台湾は中国の不可分の領土

 

  もっと深く研究すれば、似ているところがたくさんあると思います。

 

  プーチン大統領は『ウクライナはロシアの不可分の領土、ウクライナ問題はロシアの内政問題』と思っていることでしょう。

参考記事

<百度新聞>王毅应约同美国国务卿布林肯通电话

http*://bit.ly/3MmuuZD