ロシアがウクライナに侵略戦争を仕掛け、米国とロシアの緊張は再び急激に高まっています。 ホワイトハウスは、バイデン大統領がNATOの緊急首脳会議に出席するため、ヨーロッパに渡航すると発表し、 ロシアは、バイデン大統領と多数の高官に対する制裁を発表しました。
米国国ニューヨークに拠点を置き、中華人民共和国の政治ニュースを専門的に扱うニュースサイト多維新聞の記事より。
ロシア外務省は3月15日、ジョー・バイデン大統領をはじめとする13名に個人的な制裁を科したと発表しました。
制裁リストに掲載されたのは、
バイデン大統領、
ブリンケン国務長官、
オースティン国防長官、
マーク・ミリー統合参謀本部議長、
ウィリアム・バーンズ中央情報局長官、
サリバン大統領補佐官、
サキ報道官、
ダリープ・シン国家安全保障副顧問、
サマンサ・パワー米国国際開発庁長官、
アデワレ・アデイモ財務次官、
レタ・ルイス米国輸出入銀行総裁の政府高官
以上政府高官11名と、
以上非政府組織2名の合計13名です。
ロシア外務省によると、この制裁は、米国によるロシア政府関係者に対する制裁への報復であり、13名はロシアへの入国を禁止され、ロシアにある資産も凍結されるとのことです。
ロシア外務省は「ロシアは公式なコンタクトを維持することを拒否していない」と述べており、『詫びを入れるなら今のうちだ』と言わんばかりです。
ロシア外務省は同時に、カナダのトルドー首相、メラニー・ジョリー外相、アニタ・アナンド国防相など313人のカナダ人を入国禁止の「制裁リスト」に加えており、 制裁"は3月15日から実施されています。
米国政府も15日に、クリボルチコ国防副大臣を含むロシア軍幹部11名を、新たに特別制裁対象者リストに加えると発表しました。
米国の特別制裁対象者は、米国内の資産が凍結され、米国内での取引が禁止され、直接または間接的に50%以上の株式を保有する企業や団体は米国内での活動は禁止されます。
これに先立ち、NATOのストルテンベルグ事務総長は、ウクライナ情勢を理由に24日にNATO緊急首脳会議を召集すると述べました。
ホワイトハウスのサキ報道官は15日の声明で、バイデン大統領が3月下旬にベルギーのブリュッセルに移動し、NATO緊急首脳会議に出席すると発表しました。
バイデン大統領はまた、欧州理事会の首脳会議にも出席し、ロシアに経済的制裁を課し、ロシアによる暴力の影響を受けた人々に人道的支援を提供し、ロシアのウクライナ侵略戦争に関連するその他の課題に対処するための大西洋を越えた取り組みなど、ウクライナに関する米欧共通の懸念について協議すると、サキ報道官は述べました。
バイデン大統領の欧州訪問は就任後3回目で、2021年6月に初めて欧州を訪問した際には、スイスのジュネーブでロシアのプーチン大統領と直接会談しています。
一刻も早くロシアへの経済制裁が効果を出して、ロシアが軍を引き上げ戦略戦争を停止することを願ってやみません。
参考記事
<多維新聞>俄罗斯制裁拜登特鲁多 拜登将赴欧洲出席北约紧急峰会