中国の王毅外交部長はアフガニスタンを訪問し、暫定政府の幹部と会談しました。王毅外交部長は中国がアフガニスタンへの投資をさらに拡大する意向を示し、アイナック銅山が近く中国企業によって操業されることになりました。
中国国内のニュースサイト百度新聞に掲載された記事より。
王毅国務委員兼外交部長のアフガニスタン訪問は、昨年のアフガニスタン政変後に、アフガニスタン暫定政府が受け入れた最も重要なハイレベル外国代表団で、アフガニスタンと中国との長年に渡る友好関係をさらに強化するものです。
王毅外交部長は24日、カブールでアフガニスタン暫定政府の事実上の指導者であるアブドゥル・ガニ・バラダル副首相代行、アミール・カーン・ムタッキー外相代行と個別に会談を行いました。
操業開始が決定したアイナック銅山は世界第2位の銅鉱山であり、中国冶金公司(CMCC)が30億米ドルを投じて2007年に利権を確保しましたが、戦争、疫病、政変のため、まだ実質的に採掘していませんでした。
昨年、タリバンがアフガニスタンの支配を取戻した後、アメリカはアフガニスタンの中央銀行の海外資産を凍結したため、タリバンは豊富な鉱床を現金化することに必死になっていました。
王毅外交部長は、「中国とアフガニスタンは山と水で結ばれた友好的な隣国であり、両国は数千年にわたる関係の歴史を持っている」と述べました。
王毅外交部長は続けて、「中国はアフガニスタンの独立、主権、領土保全、アフガニスタン国民の自主的な選択、宗教的信念と民族的習慣を尊重する。中国はアフガニスタンの内政に干渉したことはなく、アフガニスタンに私的な利益を求めたこともなく、いわゆる勢力圏を求めたこともな。」と述べています。
アフガニスタン・バラダル副首相代行は、最も困難な時期にあるアフガニスタンの人々に対する中国の援助、特にアフガニスタンが緊急に必要としている防疫支援と人道支援に感謝の意を表しました。
バラダル副首相代行は、「貿易・経済、エネルギー・鉱業、農業、人材育成など様々な分野での協力を強化し、アフガニスタン製品の対中輸出を拡大し、中国企業のアフガニスタンへの投資を歓迎したい」と述べました。
バラダル副首相代行は続けて、「アフガニスタンは、独自の地理的優位性を生かし、『一帯一路』の建設に、より全面的に参加する意向です」と述べています。
25日の中国外交部の定例記者会見で汪文斌報道官は、アフガニスタンでの会談について、「我々は第3回アフガニスタン近隣諸国外相会議の準備を強化しており、アフガニスタンの長期的安定のために、引き続き近隣諸国の強みを生かし、貢献していきたい。 具体的な状況については、追って情報を公開します」と述べました。
汪文斌報道官は、会談でウクライナ問題について話し合われたのかどうか、31日に北京で開催されるアフガニスタンに関する会合に、ロシアのラブロフ外相が出席するのかどうかについては明らかにしませんでした。
参考記事
<百度新聞>阿富汗政局变动后,中国外长首次到访!
http*://bit.ly/3JJWgxf
http*://bit.ly/3tFIjL7