上海市政府は新型コロナ肺炎の予防と制御を行うために、市を2分割して、順次PCRスクリーニング検査を実施することを決定しました。事実上の都市封鎖(ロックダウン)です。
中国国内メディアの百度新聞に掲載された記事と、上海に住む友人からの情報より。
上海では3月28日17時より、黄浦江を境界としてPCRスクリーニングを一括して実施します。
第一陣では、浦東、浦東南とその隣接地域(浦東新区、奉賢区、金山区、崇明区、閔行区普金街と普江鎮、松江区新港鎮、石虎鎮、毛港鎮、葉謝鎮の全域)をPCR検査のために閉鎖し、4月1日17時に閉鎖解除を予定しています。
第2弾は4月1日15時から、『断固推進』の原則に基づき、浦西地区で封城(都市封鎖)管理され、4月5日15時に封城が解かれる予定です。
封鎖区域内では、住宅地を閉鎖的に管理し、すべての人が家から出ることはできません。 生活必需品のテイクアウトや宅配便は、住宅地には入れません。
閉鎖区域内の企業は、水道、電気、重油、ガス、通信、交通、衛生、食品、油、肉、野菜の供給などの公共サービス企業を除き、すべて生産または在宅勤務を停止し、市民の生活と都市の基本運営を保護します。
閉鎖管理区域内では、バス、地下鉄、フェリー、レンタカー、ネットカーの運行が停止されます。
上海には日系企業も多く、日本人も多く暮らしているため、ロックダウンの影響は日本にも及びそうです。
実は闵行区七宝に住む私の友人も重点区域に指定されており、家に閉じ込められることになってしまいました。
彼女は七宝のショッピングモールで店舗を経営しているのですが、今月に入ってからの上海での感染拡大により、3月12日~25日まで地区がロックダウンしており、14日から始まったショッピングモールの封鎖はまだ解除されていなかったところに今回の全市域のロックダウンが始まり、踏んだり蹴ったりの状況で途方に暮れていました。
上海市当局はこれまでは経済への影響が大きすぎるため、都市封鎖は行わないとして、感染者の見つかった団地やビルなど小規模な地区封鎖を繰り返してきました。
都市封鎖の通知は昨日突然に送られてきたそうで、今日は朝から食料や日用品の買い出しに走り回っています。
3月12日の地区封鎖の時には、彼女は封鎖を知らなかったために、家に食料がない状態で封鎖が始まってしまい、36時間飲まず食わずで過ごしたと不満を漏らしておりました。
中国のゼロコロナ政策はやりすぎだと思うのですが、共産党が決めたことなので、あからさまに反対の声を上げることはできないようです。
参考記事
<百度新聞>上海:28日起全市开展新一轮切块式、网格化核酸筛查
http*://bit.ly/3wMjCi7