黄大仙の blog

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アラブ諸国、中国の要請で292人のウイグル人を送還・拘束

人権団体ウイグル人権プロジェクト(UHRP)とアムダビ中央アジア協会は、アラブ諸国2001年以降、中国の要請で292人のウイグル人を送還または拘束していることを明らかにした報告書を発表しました。

  米国国営メディア自由亜州電台の記事より。

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アラブ諸国でも中国の依頼によりウイグル人迫害が行われている

  『沈黙よりも悪い:アラブ諸国と中国はウイグル人の国境を越えた抑圧で提携』と題された報告書は、中国政府がアラブ諸国を利用して、国境を越えてウイグル人を弾圧するために、次の5つの方法をとっていることを明らかにしています。

 

  (1)デジタル監視を通じて、海外に住むウイグル人を自宅から細かく追跡・監視すること.

 

  (2) 『国際テロとの戦い』や『反テロリズム』という言葉を正当化し強制することで、 アラブ諸国ウイグル人を拘束して中国に送還させること。

 

  (3)イスラム教育機関をターゲットにしてウイグル人学生を追跡して強制帰国させること。

 

  (4)サウジアラビアのハッジ(大巡礼)やウムラ(小巡礼)を利用してウイグル人巡礼者を監視または拘束すること。

 

  (5)アラブ諸国在住のウイグル人渡航文書の発給を拒否して、彼らを無国籍にして中国送還を容易にさせること。

bit.ly

  報告書は、中国の弾圧がアラブ諸国でどのように実施され、過去20年間にどのように発展してきたかを包括的に分析しています。

 

  報告書は、エジプト、モロッコカタールサウジアラビア、シリア、UAEの少なくとも6つのアラブ諸国は、中国が主導し、28カ国に及ぶ世界的な多国籍弾圧のキャンペーンに関与していると指摘しています。

 

 

  アラブ諸国におけるウイグル人に対する国境を越えた弾圧に対抗するため、報告書では、各国政府が中国国外にいるウイグル人が、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通さずに再定住を申請できるよう安全回廊を設置することや、送還禁止の原則を守ることなど、多くの提言がなされています。

 

  すでに中国に牛耳られている国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)では、人権問題を解決することはできないと指摘されています。

 

  日本では与野党を問わず媚中派議員がウイグル問題に消極的であり、ウイグル人の人権よりも金儲けを優先させる企業がたくさんあります。

 

  もっと人権問題を真剣に考えるようになりたいものです。

参考記事

<自由亜州電台>报告:阿拉伯国家应中国要求遣返或拘押近300维吾尔族人

http*://bit.ly/36zXdKt

<UHRP>报告发现,阿拉伯国家在中国要求下遣返或拘押了292维吾尔人

http*://bit.ly/3qOuqbG