世界銀行は7日公表した世界経済見通しで、2022年の世界の経済成長率を2.9%に引き下げると同時に、今年の中国の経済成長率を4.3%に下方修正しました。 エネルギー価格や食糧価格の高騰、ロシアのウクライナ侵攻による混乱などが原因としています。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオの自由亜州電台の記事より。
世界銀行が7日に公表した世界経済見通しでは、世界経済が新型コロナ肺炎後の回復局面にあること、ロシアのウクライナ侵略戦争によりインフレ圧力が悪化していることから、今年は世界経済の減速と金融環境のタイト化が予測されています。
1月時点の見通しと比べ、世界経済の見通しを1.2%ポイント引き下げ、2.9%としました。 中国についても、今年1月から0.8%ポイント下方修正し、今年の成長率を4.3%と推定しました。
世界がスタグフレーションの圧力に直面しており、1970年代のスタグフレーションと同様に、世界的な高インフレ・低成長のリスクが高まっていると警告しています。
世界銀行は、現在の世界経済は3つの点で1970年代と類似していると分析しています。
(一)世界経済は、先進国での長期にわたる超金融緩和政策に伴う供給障害と高インフレという課題に直面している。
(二)長期的な成長見通しが鈍化し、1970年代に起きた潜在成長率の予想外の鈍化に呼応している。
(三)インフレ抑制のために先進国で金融引き締め政策が採用されると、新興国や途上国の経済に悪影響を及ぼす。
主要国・地域の予想成長率では、アメリカが2.5%、日本が1.7%、ユーロ圏が2.5%、ウクライナは45.1%のマイナス成長、ロシアは8.9%のマイナス成長になるとしています。
ウクライナの▼45.1%は、ロシアからの一方的な侵略によるものなのですから、戦後にロシアからたっぷり賠償金を取ってもらいましょう。
中国については4.3%の成長としていますが、今年3月の第13期全国人民代表大会では、2022年の経済成長率目標を「5.5%前後」としています。世界銀行がなんと言おうと、天地がひっくり返ろうと、今年の経済成長率は「5.5%前後」です! 中国共産党が言っているから絶対です!
参考記事
<自由亜州電台>世行下调中国经济成长率估值为4.3%