欧州連合(EU)はTikTokに対し、動画視聴で報酬を得る新アプリ(TikTok Lite)に関する詳細情報を求め、子どもにとって中毒になりかねない機能の停止を命じる可能性があると警告しました。
米国国営国際放送の美國之音の記事より。
EUの執行委員会は、TikTok Liteアプリがフランスとスペインで開始された際にEUの新しいデジタル規則に違反したかどうかを判断するための正式なプロセスを開始すると述べました。
TikTokは先週、ソーシャルメディア・プラットフォームを一掃するために昨年施行されたデジタルサービス法に新しいアプリが準拠しているかどうかについての情報提供要請に応じませんでした。
TikTok Liteは、TikTokのメインアプリを縮小したもので、ユーザーは報酬を得ることができます。動画を見たり、コンテンツを評価したり、コンテンツメーカーをフォローしたりすることで得られるポイントは、AmazonクーポンやPayPalギフトカードなどの報酬と交換することができます。
執行委員会は、TikTokがEUでアプリを展開する前にリスクアセスメントを実施することを望んでおり、中毒性のあるデザイン機能など、子供に危害を及ぼす可能性のある「潜在的なシステムリスク」を軽減する方法を評価せずにアプリを発表することを恐れています。
TikTok社は先週、執行委員会の要請に応じるとし、報酬は18歳以上のユーザーに限定され、ユーザーの年齢を確認する必要があると述べました。
EUの大手テック企業の管理努力を率いる当局者の一人であるティエリー・ブルトン委員は、「TikTokの短い動画やフラッシュ動画の無制限の使用は、楽しさと徒党を超えたつながりの感覚を提供する。依存症、不安、うつ病、摂食障害、注意力の低下などです。」と述べました。
EUはTikTokに対し、24時間以内にリスク評価を提出し、24日までに言い分を述べるよう求めています。TikTok Liteアプリのリワード機能の停止命令は、早ければ25日にも出される可能性があります。
デジタルサービス法が施行されて以来、EUがこのような情報に関する法的拘束力のある命令を出したのは今回が初めてです。先週、TikTokが情報開示請求に応じなかったため、当局は圧力を強めました。
このままTikTokが応じない場合、欧州委員会は、同社の年間売上高または全世界の売上高の1％を上限とする制裁金と、1日の売上高または全世界の売上高の5％を上限とする「定期制裁金」を科す可能性があると警告しました。
TikTokはすでにEUからの監視強化に直面しています。欧州委員会は、TikTokアプリが使用されるたびに、デジタルサービス法の実施に関する詳細な調査を開始し、同社が「中毒行動」を刺激する可能性のある「アルゴリズム」を含むその設計の「システムリスク」を制限するために十分に努力しているかどうかをチェックしています。
欧州委員会事務局は、ティーンエイジャーが「嗜癖行動を刺激しかねないアルゴリズムをもつ不適切なコンテンツ」に触れるのを防ぐための年齢確認ツールなどの対策が効果を発揮しない可能性があることを懸念しています。
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バイトダンス社がTikTokユーザーのデータに不適切にアクセスして個人情報を取得する恐れがあるとして、欧米諸国では禁止する国が増えていますが、子供が中毒になるリスクがあるとしてTikTok Liteを制限する動きがEUで出てきたようです。
TikTok Liteを使ったことがありませんが、収益化できるアプリならば、使うなという方が無理かもしれません。
参考記事
<美國之音>欧洲因儿童风险可能停止TikTok新的奖励应用
