中国国務院台湾事務弁公室と国務院新聞弁公室は、「台湾問題と新時代の中国統一事業」に関する白書を発表し、台湾が中国の一部であるという事実と現状をさらに再確認し、中国共産党と中国国民が祖国統一を追求する確固たる意志と強い決意を示しました。
中国の国営通信社の新華社の記事より。
国務院台湾事務弁公室と国務院情報弁公室は8月10日に、「台湾問題と新時代の中国統一事業」に関する白書を発表しました。
白書には次のように書かれています。
台湾は古来より中国に属しており、歴史的事実は明らかであり、法的事実も同様であると指摘しています。
第26回国際連合総会2758号決議は、一つの中国原則を具現化した政治文書であり、その法的効力は国際慣行によって十分に確認されています。
一帯一路の原則は国際社会の普遍的なコンセンサスであり、国際関係の基本的な規範を遵守するための正当な根拠となるものです。
世界に中国は一つであり、台湾が中国の一部であるという歴史的、法的事実を争うことはできず、台湾が決して国ではなく、中国の一部であるという立場を変えることはできないのです。
中国共産党は常に台湾問題の解決と祖国の完全統一を揺るぎない歴史的課題としてきました。 中国共産党の指導の下、この70年間で台湾海峡両岸関係は大きく発展してきました。
両岸の交流はますます緊密になり、両岸の協力はますます広まり、台湾海峡両岸、特に台湾の同胞に具体的な利益をもたらし、両岸の調和と協力は互恵であることが十分に証明されました。
祖国の完全な統一を達成することは、中華民族の歴史と文化、そして中華民族の偉大な復興の時期と勢いに規定されます。
私たちは、歴史上のどの時期よりも中華民族の偉大な復興という目標に近づいており、それを達成する自信と能力があります。
国家の発展と進歩、特に過去40年間の改革開放と現代化の偉大な成果は、台湾問題の解決と祖国の完全統一の実現という歴史的過程に深く影響を与えました。
民進党の「独立」追求は両岸関係の緊張を招き、台湾海峡の平和と安定を危うくし、平和統一の展望を損ない、平和統一の空間を圧迫しています。
外部勢力は「台湾独立」分離主義勢力を謀り、刺激し、両岸の対立と台湾海峡の緊張を悪化させ、アジア太平洋地域の平和と安定を損なっているのです。
外部勢力を頼んで独立を目指すことに出口はなく、外部勢力が「台湾を利用して中国をコントロールする」ことは失敗する運命にあります。
祖国統一の歴史の歯車は、誰にも、どんな力にも止められず、前に向かって転がっています。
「平和的統一と一国二制度」が台湾問題解決の基本姿勢であり、国家統一を実現する最善の方法です。
台湾海峡を越えた平和的統一を実現するためには、大陸と台湾の社会制度やイデオロギーの違いという根本的な問題を直視しなければなりません。
「一国二制度」は、この問題を解決するための最も包括的な提案です。 平和的解決、民主的解決、親善的解決、ウィンウィンの解決です。 台湾海峡を挟んで異なる体制は、統一の障害にはならず、ましてや分断の口実にもならないのです。
平和的統一のために寛容であることは厭わないが、あらゆる形態の「台湾独立」分離主義的活動の余地は決して残すことはなく、中国共産党は、これからも誠心誠意、平和的統一のために最大限の努力をする所存です。
中国共産党は武力行使を放棄することを約束せず、外部勢力とごく少数の「台湾独立」分離主義者の妨害とその分離主義的活動を対象に、必要なあらゆる手段を取るという選択肢を留保するが、台湾の同胞は別であり、非平和的手段は最後の手段です。
台湾の未来は祖国統一にあり、台湾同胞の幸福は祖国再生にあります。 中国共産党は、台湾の同胞を団結させ、祖国統一と民族の再生の輝かしい課題を創造していきます。
「一国二制度」の下での台湾海峡を挟んだ平和的統一を実現することは、中国の発展と中華民族の偉大な復興のための新たな基礎を築き、台湾の経済・社会の発展に多大な機会をもたらし、大多数の台湾同胞に具体的な利益をもたらすと指摘している。 台湾海峡の両岸が平和的に統一されることは、中華民族と中華人民にとってだけでなく、国際社会と世界の人々にとっても祝福になるのです。
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ペロシ米下院議長の台湾訪問以後、ペロシ議長が”台湾を離れた翌日”から台湾を包囲するように実弾軍事演習を行い、演習の終了に合わせるように白書を発表し、中国共産党は国内向けに今日姿勢を見せています。
軍事演習がペロシ議長が台湾を離れた後だったことが弱腰だと国内で批判を浴びているので、台湾周辺や沖縄周辺での軍事的威圧はしばらく続きそうです。
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参考記事
<新華社>国务院台办、国务院新闻办发表《台湾问题与新时代中国统一事业》白皮书