中国の厳格なゼロコロナ政策を受け、人・物共通の検査を実施するところも出てきており、魚やエビもPCR検査が義務付けられています。これはジョークではありません。
中国国内のニュースサイト百度新聞に掲載された記事より。
新型コロナ感染拡大で観光客の足止めが続く中国海南島では、海産物や漁師が原因だと断定され、海産物のPCR検査が実施されています。
福建省厦門市では16日から正式に漁期が始まり、海からの新型コロナウイルス感染を厳しく防ぐため、厦門市集美区の漁民は毎日PCR検査を受け、漁民とその漁獲物は上陸時に一緒に検査されると発表しました。
水揚げ前の漁船から数匹の魚を取り出しPCR検査を行います。検査用のサンプルは、綿棒で魚の口の奥を数回突いて採取を行うので、「喉を刺される」ことにもなるのだそうです。
魚の核酸検査は海南島ではすでに行われており、船上で凍った魚をランダムに選び、綿棒のような形のPCRサンプラーで口の中を優しく拭き採取し、使い捨ての検体採取管に入れられます。
海産物のPCR検査は、中国各地に広がりつつあり、生け簀に入った魚介やエビなどもPCR検査を行っているようです。
以前は、新型コロナウイルスが低温環境下で長期間生存し、生鮮冷凍食品から感染することが懸念され、すべての輸入冷凍食品に検査と検疫が義務付けられていました。
では、魚は新型コロナウイルスに感染するのでしょうか?これまでのところ、魚が新型コロナウイルスに感染することを証明する証拠はありません。
新型コロナウイルスは肺を攻撃するウイルスで、魚には肺がありません。たとえ感染しても、そのメカニズムや症状は人に感染する新型コロナウイルスと異なっているはずです。
ネットでは「魚はエラ呼吸だ。肺じゃない」「捕った魚からウイルスが検出されたら、海をロックダウンするのか」などの批判が出ています。
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中国国内メディアも魚のPCR検査には批判的に嘲笑しています。ゼロコロナ対策に疲れてきたのでしょう。
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参考記事