米Twitter社を1月に退社し、8月に同社の問題について内部告発した元セキュリティ責任者のピーター・ザトコ氏は9月13日、米上院司法委員会の公聴会で証言しました。ザトコ氏はTwitterが外国の諜報機関によって複数回侵入されていたことを示唆し、同社従業員が外部からの要求で職場のPCにスパイウェアを何度もインストールしていたと証言しました。
米国国営の国際放送局の美國之音の記事より。
米上院司法委員会で証言したピーター・”マッジ”・ザトコ氏は、かつては著名なコンピューターハッカーで、国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)でサイバーセキュリティ研究の責任者となり、その後グーグルを経て2020年にツイッターに入社した人物です。
ザトコ氏は、中国、インド、ナイジェリア出身の外国人工作員がTwitter社内で働いており、ユーザーの個人情報を含む同社のデータベースへアクセスしているが、それを追跡することは不可能であると証言しています。
ザトコ氏は、Twitter社内に外国人工作員がいる疑いがあると別の幹部に伝えたところ、その幹部は 「どうせすでに(外国人工作員が)1人や2人はいるんだから、もっといても問題ないだろ?」と答えたそうです。
ザトコ氏は、Twitter社の経営陣は「安全よりもビジネスを優先している」と批判しています。
Twitter社の広報担当者によると、Twitter社の採用プロセスは外国の影響を受けていないし、また同社はアクセスコントロール、監視と検出のためのシステムなどの対策を通じてデータへのアクセスを管理していると説明しています。
Twitter社の広報担当者は、美國之音の取材に対して「今日の公聴会は、ザトコ氏の主張が矛盾と不正確さに満ちていることを確認しただけだ。」と答えましたが、詳しい説明はしませんでした。
Twitter社のパラグ・アグラワルCEOは、13日の公聴会への出席を自ら辞退しました。上院司法委員会のダービン委員長は、同社幹部の出席を強制する召喚状を出すかどうかを今後議論すると述べています。
13日にオンラインで開かれたTwitter社の臨時株主総会では、イーロン・マスク氏による買収計画が承認されました。一方でマスク氏はこの買収計画を撤回していて、法廷闘争に発展しています。
公聴会では、マスク氏が内情を知った上でTwitter社を買収しようと思うかと尋ねられると、ザトコ氏は笑いながら「価格によると思う」と答えました。
Twitter社とマスク氏の裁判は来月、デラウェア州の大法院で審理される予定です
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話が大袈裟になっていますが、マスク氏がもっと安くTwitter社を買収したいから、『Twitterの問題』を炙り出しているだけのように思えるのですが、単純に考えすぎでしょうか?
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参考記事
<美國之音>吹哨人向参议员报告推特安全漏洞