中国国家衛生健康委員会が全国人民代表大会の提案をうけて「全国的な蚊の撲滅運動」を提案しました。笑ってはいけません、ネットでは嘲笑と批判を浴びていますが中国政府は真剣です!
米国に拠点を置く中国語放送の希望之聲の記事より。
中国国家衛生健康委員会は、第13期全国人民代表大会(全人代)第5回会議の第5749号「総合的な蚊撲滅運動の実施に関する提案」に回答し、「徹底した愛国衛生運動の実施」、「人間の生活環境の総合的改善」、「媒介生物制御技術の研究強化、蚊の密度レベルの低減」を行うと表明しました。
この報道が出るや否や、「全人代代議員の蚊撲滅案」という話題がすぐに微博でほっとな話題となり、多くの微博ユーザーが嘲笑的な批判を残していきました。
「もうちょっと普通の提案ができないのか」、「ゼロコロナができないからって、今度は蚊に注目か」、「貧困の撲滅が先だろう」、「蚊の完全撲滅だと!?、新しい四害駆除運動のつもりか」
(注釈)四害駆除運動:1958年から1962年の大躍進政策において最初にとられた行動の1つ。 駆除の対象となった四害とはネズミ・ハエ・蚊・スズメのことで、スズメ撲滅運動ともよばれました。深刻な生態系の不均衡をもたらし、その結果として大飢饉をもたらしました。毛沢東の大失策のひとつ。
現実的なネットユーザーは、「蚊の完全撲滅は科学に反し、非現実的だ」、「ゼロコロナによって隔離された人々の移動に問題が生じ、物資が不足している」、「蚊の完全駆除よりも生活問題の解決の方が先だ」と投稿し、「政府は異次元で生きているのか」と批判しています。
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中国のコロナ対策は、ロックダウンを繰り返すゼロコロナ政策も異常だと思いますが、今度は『全国的な蚊撲滅運動』だそうです。やはり異次元の政策を思いつく人たちですね。
参考記事
<希望之聲>病毒不能清零就消灭蚊子 人大代表建议网络刷屏被骂翻
<封面>国家卫健委答复“全面消灭蚊子”建议