黄大仙の blog

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英議員、女王国葬への中国人参列の禁止を要請

英女王エリザベス二世の棺は国会議事堂のウェストミンスターホールに置かれており、弔問する人々が絶え間なく続いています。中国は19日に行われる女王の国葬に招待されていますが、中国側の関係者が国会議事堂に入ることを禁止され、一部の英国議員は中国人の女王葬儀への参列にさえ反対しています。

  ドイツ国営の国際放送の徳国之声の記事より。

エリザベス2世の治世は70年に及びました。

  98日に英女王エリザベス二世は96歳で崩御されました。女王の棺はウェストミンスター宮殿で一般公開されており、葬儀に招待された各国代表者たちは、葬儀の前に棺を訪れると言われています。 

 

  しかし、リンゼイ・ホイル英下院議長が、中国当局者がウェストミンスター宮殿に弔問に入ることを拒否したことが議会高官が明らかにしました。

 

  これは、ウイグル人権侵害を批判した英国政治家7名が中国から制裁を課され、駐英中国大使の鄭澤光氏が英国会議事堂への立ち入りを禁止されたことに続くもので、英国と中国との関係が悪化していると懸念されています。

 

  当時、ホイル英下院議長は「鄭澤光大使の国が我々のメンバーに制裁を課しているのに、下院の敷地と我々の職場で会うのは不適切だ」と述べており、 英国政府は議会敷地への立ち入りは議会が決めることだという立場をとっています。

 

  女王の国葬19日にウェストミンスター寺院で執り行われ、日本からは天皇皇后両陛下が参列され、米国からはバイデン大統領夫妻が参列される予定です。

 

  英国政府は中国の習近平国家主席国葬の招待状を送っており、王岐山国家副主席が代理出席することが、中国外交部から発表されています。

 

  英保守党のティム・ロートン下院議員は15日に、新疆ウイグル自治区での人権侵害やウイグル族へのジェノサイドを理由に、英国政府に対して女王の国葬への招待を取り消すよう書簡を送りました。

 

  ロートン議員は昨年、中国から制裁を受けた英国議員の一人でもあり、「このような重要なイベントに中国政府の公式代表が出席することは、英国にとってあり得ないこと」だと述べています。

 

  同じく中国から制裁を受けた労働党のヘレナ・ケネディ下院議員は、「中国政府の関係者は、英国における女王の国葬という国家的行事から追放されるべきだと強く感じています」と述べています。

 

  英下院議員による弔問拒否の動きに対し、中国外交部の毛寧報道官は16日の定例記者会見で、「英国には招待国として外交上の礼節ともてなしの道があるべきだ」と牽制しました。

中国外交部 毛寧報道官

  英国新首相のエリザベス・トラス氏は、保守党の党首選挙で既に中国に対してよりタカ派的な姿勢を示しており、英国政府の中国に対する態度は、今後さらに硬化していくとみられています。

 


 

参考記事

<徳国之声>送别英国女王 英议员吁禁止中方出席国葬

https://bit.ly/3LjZIQR

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