上海ウイルス研究所(SIV)が設立され、香港大学の管軼教授が初代所長に就任しました。管軼所長はかつてゼロコロナ政策を批判し、その発言を全て削除されていました。
米国国営の短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
上海ウイルス研究所(SIV)は、上海市政府と上海交通大学が共同で9月26日に設立されました。
初代所長には香港大学の管軼教授が就任し、「上海ウイルス研究所は、ウイルス学という世界の最前線の方向性と、世界で最も安全な公衆衛生都市を建設するという上海の必要性を重視し、将来的には世界トップレベルのウイルス学研究センター、上海の生物医学産業クラスターの重要な構成要素となるだろう」と述べました。
管軼所長は2021年11月に、「ウイルスは長い間人間と共存しており、ゼロコロナにすることなど不可能です。完全にPCR検査することなど無意味。ワクチン接種後に体内にどれだけの抗体があるか、抗体検査を徹底すべきだ。」と述べていました。
当時管軼氏の意見は世論に受け入れられましたが、当局からは睨まれ、その後、問題の報道や発言は完全に削除されていました。
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この記事の注目点は、ゼロコロナ政策を批判した(習近平の政策を批判した)人が、上海ウイルス研究所という政府機関のトップに就任したという事実です。
習近平の権力が弱まっている証拠ではないかと見る有識者もいるのですが、実際のところは不明です。
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参考記事
<自由亜州電台>管轶出任上海病毒研究院首任院长 曾抨击清零
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