中国の厳格なゼロコロナ対策のために封鎖され、従業員が集団で脱出した河南省鄭州市の富士康科技集団(フォックスコン)工場のことは、世界的な関心を呼び、アップル社はiPhone 14の出荷台数予想を引き下げていました。河南省の地方政府は、元軍人や末端の幹部を鄭州市のフォックスコン工場に動員して生産に従事させています。
ドイツ国営の国際放送事業体である徳国之声の記事より。
中国メディア上海証券報は、河南省開封市政府の末端の幹部が鄭州のフォックスコンで働くために動員されていると報じました。
河南省吉安市政府の末端の幹部が明かしたところによると、3日間の現地研修後に、鄭州到着後の4日間の研修が必要で、その間は生活費が支給されます。
河南省周口市のある郷鎮の職員は、「郷鎮には募集人数の目標があり、募集状況は1時間ごとに進捗状況を報告する必要がある」と語っています。
河南省常州市退役軍人局は『退役軍人が積極的に鄭州フォックスコンに採用登録するよう呼びかけるイニシアチブ文書』を発表し、「フォックスコンの工場、レストラン、寮はあらゆる面で消毒された」と述べ、市内の退役軍人に政府の呼びかけに応えるよう呼びかけました。
フォックスコンの鄭州デジタル製品(iDPBG)事業グループが発表した採用方針によると、今回採用した新入社員は時間給労働者として派遣され、入社日から時給30元(約600円)が支給され、19日までに応募した人には、入社30日間で3000元(約6万円)の追加支給が行われるとのことです。
10月下旬、世界最大のiPhone製造拠点であるフォックスコン鄭州工場では、新型コロナ対策によるロックダウンを避けるため、従業員が大量に逃げ出しました。
徒歩で逃げ出す従業員の様子は、動画や写真で世界中に公開され、広く注目を集めました。 「約1万人の労働者が工場を出て行ったと推定している」と報じられています。
フォックスコン鄭州工場の11月のiPhone生産量が最大で30%減少する可能性が報じられ、先週アップル社はハイエンドのiPhone14の出荷台数予想を引き下げていました。
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最新の百度新聞の報道では、応募者が10万人を超え、現在のところフォックスコン鄭州工場の従業員募集は行なっていないとのことです。
フォックスコンは河南省の経済を支える基幹産業なので、官民あげて支えています。
住居費や食費は会社持ちとはいえ、時給600円は。。。。。
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参考記事
<徳国之声>地方政府动员退役军人和干部去郑州富士康工作