米国内で中国が「海外警察署」を設置していることに対して、FBI長官が「非常に懸念している」と述べたことを受け、中国は18日、この機関は中国との連絡を維持するためにボランティアで運営されていると反論しました。
フランス国営ラジオ放送局RFIの記事より。
スペインの人権団体「セーフガード・ディフェンダーズ」が9月に発表した報告書では、中国が米国ニューヨークをはじめ21カ国54カ所に海外警察署を設置し、他国の主権侵害、国境を越えた弾圧などの違法行為に関わっていることを明らかにしました。
FBIクリストファー・レイ長官は、米国上院の公聴会で、中国政府が米国に海外警察署を設置していることについて、「主権を侵害し、司法・法執行協力の標準手続きを回避しており、言語道断だ」と述べました。
しかし、在米中国大使館は、米国にボランティア運営のサービスセンターがあることは認めたが、それらは「警察署」ではないと述べています。
在米中国大使館の報道官は、「在米の中国人が運転免許証を更新するためにオンラインサービスにアクセスしたり、健康診断を受けたりするのを支援しています。彼らは中国側の警察の人間ではありません。 米国側はこの問題に関する根拠のない憶測を止めるべきです」と述べています。
中国の「海外警察署」に関しては、アイルランド、オランダがすでに閉鎖を命令しており、カナダは調査に入っており、イギリスでも議員から政府に調査要求が出されています。
米国でもジム・バンクス議員をはじめとする米国議会の共和党議員が、バイデン政権に対して調査を要求しています。
人権活動家によると、「海外警察署」は在外中国人やその親族が海外で刑事責任を追及したり、中国に帰国するよう圧力をかけたりする、中国政府の取り組みの延長線上にあるものとのことです。
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日本にも「中国海外警察署」が千代田区神田和泉町2-27にあると指摘されているのですが、マスコミも国会も知らん顔なのはどうしてなのでしょう?
参考記事
<rfi>中国反驳美国FBI关于中国在美设“秘密警局”的说法
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