黄大仙の blog

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台湾の鴻海がカナダへの投資を発表、台湾カナダ協力関係がより緊密に

世界第20位の企業である台湾の鴻海グループが、カナダへの投資を発表しました。 カナダの国会議員も台湾への支持を表明しました。 中国からの脅威や威嚇に直面し、カナダと台湾の協力関係は緊密になっていると考える専門家もいます。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

台湾鴻海グループがカナダに投資

  鴻海グループは、カナダに電気自動車向けアプリケーションに特化したソフトウェア研究開発センター(SRDC)を設立したと発表しました。 また鴻海研究所は、カナダのMitacsという組織と連携し、量子技術の研究を拡大しています。

 

  鴻海は世界の製造業を代表する企業で、AppleiPhoneの製造大手であり、シャープの親会社でもあります。2022年のフォーチュン500社によると、鴻海は20位にランクされています。

 

  カナダ国会台湾友好協会の年次祝賀会では、上下院議員を含む20数名の要人が出席し、台湾からの投資に感謝する意を表しました。

カナダ国会台湾友好協会の年次祝賀会

  駐カナダ台北経済文化代表処の曾厚仁代表は、カナダと台湾の技術研究開発およびサプライチェーンにおける協力の重要性を強調しました。

 

  曾厚仁代表は、「 全体主義国家が国際貿易を他国を脅かす道具に変えてしまったとき、台湾とカナダは協力してお互いを支え、世界の民主主義陣営のために弾力的なサプライチェーンを作ることができるのです」と述べています。

 

 

  カナダ議会下院国際貿易委員会委員長でカナダ・台湾友好議員連盟会長のジュディ・スグロ氏は先月、党派を超えた他の4人の国会議員とともに台湾を訪問し、鴻海やTSMCといった主要テクノロジー企業も訪問しています。

 

  スグロ議員は、台湾の経済活力と民主主義の成果を賞賛し、これらがカナダ企業が台湾で繁栄している主な理由であると指摘し、「カナダにとって台湾はアジア太平洋市場を開拓する重要な窓口となるため、カナダ・台湾間のFIPA締結を早急に推進することが重要です。 これは台湾にとってだけでなく、カナダにとっても非常に重要なことです。」と述べています。

 

  カナダ政府は台湾海峡の状況を懸念しており、カナダ議会のカナダ・中国関係委員会はこの問題について3回の公聴会を開き、22日の公聴会ではヨーロッパ、台湾、カナダの学者や専門家がそろって、中国の台湾への侵略が世界に影響を与えることを懸念しています。

 

  また、スグロ議員は公聴会で、台湾訪問の意義について語り、トルドー政権に対し、台湾のCPTPP(包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ)やその他の国際組織への参加を支持するよう要請しました。

 

  中国関係の書籍を多数執筆している中国専門家のジョナサン・マンソープ氏は、「国際政治は他人事ではなく、最終的には皆の生活に影響する」と指摘しています。

 

  マンソープ氏は、中国の脅威に直面している国民に対し、「人と人とのつながりは非常に重要で、多くの政策は国民のニーズによって動かされているので、どんな小さなつながりでもその力を過小評価しないでほしい」と、台湾への理解と評価から始め、民主的なパートナーを支援するよう訴えました。

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  欧米諸国は台湾寄りに舵を切り始めているようです。習近平政権の戦狼外交は親中派の勢力を弱めてしまったようです。

 

  日本はどうするのでしょう?真剣に考えている人は少ないですね。


 

参考記事

<自由亜州電台>台湾鸿海宣布投资加拿大 双方合作日趋紧密

https://bit.ly/3V3IqLO