香港警察の国家安全処は22日、犯罪条例に基づく「扇動する意図を持って1つ以上の行為を行った」罪で、香港に住む男性を正式に逮捕しました。42歳の宅配便業者は『香港国歌』が誤って流れた韓国での国際ラグビー試合の映像を、「香港の国歌を認めてくれた韓国・仁川に感謝」という文章とともにSNSに投稿していました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
11月13日に韓国の仁川で、7人制ラグビーのアジアラグビーセブンズシリーズ2022の決勝戦が行われ、香港が韓国と対戦して勝利しました。
試合前の国歌演奏のセレモニーで、主催者が誤って、2019年の香港の逃亡犯罪者条例改正反対デモの代表曲である「香港に栄光あれ」を中国国歌として演奏してしまったのです。
この事件は香港政府の反発を招き、李嘉超香港行政長官は、「香港特別行政区政府はこの問題を真剣に追及し、香港警察はこの事件が香港の国歌条例やその他の香港の法律に違反する陰謀に関わるかどうかを調査する」と発表しました。
「扇動罪」で逮捕された男の審理は、香港の西九龍判事裁判所で行われます。
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この程度で逮捕されるのかと驚くような事件ですが、『香港国歌』が流れた11月13日は、習近平が出席するG20バリ・サミット(11月15・16日)の直前だったことも、香港政府の厳しい処置の理由かもしれません。
どんな判決が出るかわかりませんが、思想改造ぐらいされるんでしょうね。
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参考記事
<自由亜州電台>香港一男子"感谢韩国仁川承认香港国歌" 遭警方拘捕
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