黄大仙の blog

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中国、日英「円滑化協定」を批判

中国は、英国と日本が111日に署名した、互いの領土に軍隊を配備することを可能にする円滑化協定を批判しました。 日本政府も英国政府も、中国をアジア太平洋地域における「挑戦」と表現しました。

  米国国営国際放送の美國之音の記事より。

日英円滑化協定締結

  中国外交部の汪文斌報道官は定例記者会見で、「アジア太平洋は平和と発展のための地であり、地政学的ゲームの舞台ではない。中国は各国間の協力のためのパートナーであり、どの国への挑戦者でもない。」と述べました。

 

  汪文斌報道官はさらに、「関係国間の防衛協力は、関係国間の相互理解、信頼、協力の強化に資するものでなければならず、架空の敵を作ったり、ましてやアジア太平洋地域に古い考え方のブロック対立を持ち込んだりしてはならない」と述べました。

 

  円滑化協定は、正式名称を「日英部隊間協力円滑化協定」といい、昨年5月に基本合意され、今年111日にロンドンで英国のリシ・スナク首相と日本の岸田文雄首相とによって署名されました。

www.mofa.go.jp

 

  日本が円滑化協定に署名したのは、オーストラリアに続いて2カ国目です。日米間には日米安全保障条約があり、米軍兵士が日本に駐留しています。

 

  英国王立サービス研究所のアナリスト、ジョナサン・エイアル氏は、ロシアによるウクライナ侵攻や中国の軍拡に直面し、日本は防衛関係を強化しようとしていると指摘しています。

 

  エイアル氏は、「英国特殊部隊が日本国内で訓練していたことは公然の秘密だ。 現実には、両国の軍隊は何年も前から一緒に訓練している。 日本では法的な枠組みが整っているのでやりやすい」の述べています。

 

  エイアル氏は、「英国は『訓練』という点では、日本への協力は惜しまない。 重要な要素は、迅速な対応のための訓練です。 日本が恐れているのは、例えば中国が日本の無人島を占領し、それに日本が十分に対応できないまま、既成事実化されることだ」と付け加えました。

 

  エイアル氏はさらに、「世界の安全保障問題に対して、英国が及ぼせる唯一の影響力は、同盟制度を通じてのものである。英国政府内には、米国がアジアで安全保障を提供するのを助けずに、ヨーロッパで米国の保護を求め続けることはできないという見解がある」と述べています。

参考記事

<美國之音>中国批评英日防卫条约

https://bit.ly/3COsoyi