黄大仙の blog

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飛び降り自殺に巻き込まれ半身不随になった女性が医療費払えず困窮、ネットユーザーが8日間で20万元を集めた

今年4月、26歳の孟さんは、上海のショッピングモールで最上階から飛び降りた男に激突され、四肢麻痺など複数の障害を負いました。ネットユーザーたちは、寄付を集め、孟さんや孟さんの家族を励ますメッセージを残しました。

  中国上海に根ざしたニュースプラットフォーム澎湃新聞に掲載された記事より。

入院治療中の孟さんと母親

  「各界の友人たち、ありがとうございます! みんなの協力で、私たちは安心して、お金のために治療を遅らせることを恐れていません! 皆さんの協力と感謝に感謝します」

 

  531日、孟さんの家族はクラウドファンディングサイト『水滴筹』を通じて資金調達を試み、7日夕方までに20万元を集めることに成功して、 孟さんと母親はネットユーザーに感謝しました。

 

  孟さん一家は決して裕福ではなく、事故が起きた時、彼女は上海に来て2ヶ月間しか経ってなく、試用期間はまだ終わっていませんでした。

 

  孟さんの父親は、寝たきりの祖母を、故郷の田舎で長期介護をしており、母は天津での仕事を休職して孟さんの面倒を見ています。

 

  高額な医療費で一家は途方に暮れ、クラウドファンディングで寄付を集めるしかなかったのです。一家は、治療費の見込み額である目標額20万元を満額集めることができました。

 

  ネットユーザーも、孟さんの家族を応援するメッセージを残しています。「みんなで少しずつでも良いことをすれば、このハードルは必ず乗り越えられる」「 頑張れ、孟さん! お父さん、お母さんも頑張れ! 早く乗り越えられるといいね!」

 

  54日に最初の手術を受けた孟さんは、523日にリハビリテーション病棟に移つり、当日の診察表では頚髄損傷、四肢麻痺、頚椎不安定症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎・鎖骨・後頭部骨折、脳挫傷、外傷性脳内出血と診断されました。

 

  孟さんはリハビリを受けており、62日には自力で寝返りを打ち、車椅子を押せるようになったが、手や骨盤底筋にはまだ弱さが見られるという。

 

  孟さんの母親によると、孟さんは立って歩くことができるようになったため、最近病院からは孟さんが退院できる状態であると示唆されているそうです。退院後には、孟さんは毎日病院と近くの賃貸住宅を行き来し、外来治療を受ける必要があります。

 

  孟さんの母親は、病院があと数日入院させてくれることを望んでいますが、退院が治療に影響することを恐れており、また外来治療の費用についても心配していることを認めています。

 

  孟さんの母親は、「20万元の援助で、今はだいぶ不安もなくなり、娘に治療を受けさせることができるようになりました。いつまで治療するのか、どこまで回復するのか、その後どれだけの費用がかかるのかはわからないけれど。皆様からいただいたお力添えで、強く、粘り強く頑張っていきたいと思います」と語っています。

 

  クラウドファンディングで集めた寄付金は、残金が129,125元となっているとのことです。

 

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  上海閔行龍湖天街商場で423日に起きたこの事件は、吹き抜けになった5階から男性が手すりを乗り越えて飛び降り、運悪く下にいた孟さんに激突した事件です。

手すりを乗り越え飛び降りようとする男性

  中国の健康保険は日本のように充実していないので、治療費が高額になってしまう場合には、治療を諦めてしまう患者も多くいます。日本には高額治療費制度があって、負担額の上限が決まっているので、私も脳梗塞で入院した時には助けられました。

救急搬送される孟さん

  孟さんの場合、賠償があっても良さそうなのですが、加害者の遺族から賠償金が支払われたかどうかの記事をみつけることはできませんでした。もしかすると身寄りのない人だったのかもしれません。

 

  飛び降り自殺に巻き込まれてしまう事件は昔からありますが、私の学生時代に同様の事件があり、それを報じたニュースキャスターの一言が思い出されます。

 

『これから自殺しようとする方にお願いがあります。どうか1人で死んでいってください』

参考記事

<澎湃新聞>被从天而降的跳楼者砸中后

https://x.gd/EFaXr