AFP通信の報道によりますと、国連安全保障理事会のメンバーが15日、イスラエル・ハマス紛争の解決について『困難な』議論を行い、現在2つの関連草案があることを明らかにしました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
ロシアの草案は、ハマスによるイスラエルへの攻撃に端を発した紛争に対し、「即時、持続的、完全に尊重される人道的停戦」と、ガザ地区への「無制限の」人道支援を求めています。
ロシアの草案では、『民間人に対するすべての暴力行為と敵対行為、そしてすべてのテロ行為を強く非難する』としているが、ハマスについての言及はありません。しかし、アメリカは国連安全保障理事会の審議を主張し、ハマスの攻撃をテロ行為として厳しく非難しています。
一方、中国は中東の混乱を受けて、公的関与の姿勢を強めています。中国共産党中央委員会政治局委員である王毅外交部長は15日、トルコのフィダン外相とイランのアブドラヒアン外相に電話し、「中国は、イスラム諸国がパレスチナ問題で団結と協調を強め、声を一つにして発言することを支持する」と述べました。
これまでハマスによるテロ攻撃を非難することから遠ざかってきた中国ですが、前述のロシア提案の安保理草案と呼応しているようだと、外部からは指摘されています。
AFP通信によれば、ブラジルが提案した別の安保理決議案は、ハマスのテロ行為を明確に非難していますが、これまでのところ、安保理はこれらの草案について採決を行っていません。
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ロシアの草案については、『ウクライナ侵略で民間人を攻撃しまくっているお前が言うな!』とツッコミを入れたいと思います。
中国は中立の立場を取っていますが、イスラエル軍のガザ地区陸上侵攻については、『自衛の範囲を超えている』と非難しています。
巷ではイスラエル寄り、ハマス寄り、中立、さまざまな意見がありますが、理由はともかく、民間人を標的にしたり、縦にしたりする行為は容認できるものではありません。
過去の経緯からみると、イスラエルとハマスで話し合えと言ったところで無理でしょう。お互いが相手の存在そのものを認めていませんから。
間に入いって話をまとめる国家が出てくれると良いのですが。アメリカにもイランにも顔の効く日本が担ってくれるのが理想です。。。。
中国に頑張ってもらうしかありませんかね。王毅さん忙しくなりそうだなぁ。
参考記事
<自由亜州電台>联合国酝酿哈以冲突决议 中国提升介入中东事务姿态