今年もダブル・イレブン・ショッピングデー(11月11日)が過ぎ、中国の公式メディアはキャンペーンの成功を全力投球で宣伝していますが、大手オンライン・ショッピング・プラットフォームの結果は依然として不可解なものがあります。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
中国の国家郵政局が11月12日に発表したデータによると、11月11日当日、中国の郵便・速達企業が集荷した速達小包は6億3900万個で、平日の1.87倍、前年比15.76%増となりました。
また、国家郵政局の発表によると、ダブル11期間中のネットワーク全体の取扱量は再び過去最高を記録し、中国の消費市場の活力を反映し、景気回復がより良い方向に向かっていることを鮮明に表しています。
一方、伝統的な電子商取引の大手である淘宝網と京東は11月12日午前0時過ぎに今年の「戦況報告」を発表し、いずれも今年のダブル・イレブンの売上高が過去最高を記録したことに言及したが、売上総額はまだ発表されていません。
第一財経網が実施した消費者調査によると、昨年のダブル・イレブンと比較して、調査対象の消費者のほぼ半分(48.96%)が「過去よりも消費が減少した」と答え、 4分の1強(26.17%)が「過去とほぼ同じ」と答え、4分の1(24.87%)が「過去より増えた」と答えました。
米国のコンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーの事前の調査によると、調査対象となった3,000人の中国人消費者の4分の3(77%)が、今年のダブル・イレブンの支出は前年を上回らないと予想していると回答していました。
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かつて『おひとり様の日』と呼ばれた11月11日は、近年は「双十一購物節(ダブル・イレブン・ショッピングデー)」とよばれ、淘宝や京東を筆頭に、ショッピングモールや個人店でもセールを行うために、1日で数十兆円が動く消費の極大日となっています。
中国経済の減退に伴って、ダブルイレブンの売り上げも減っていると言われていますが、近年、売上額を公表しなくなってしまったので、どれほど減っているのか不明です。
中国は官も民も、都合の悪いデータは公表しなくなりますので、よっぽど悪いデータでも出ているのでしょうかね。
参考記事
<自由亜州電台>又一年双十一 近半数比去年减少消费