中国国家統計局が発表されたデータによると、1月の中国消費者物価(CPI)は、前年同月比で0.8%下落し、4ヶ月連続のマイナスとなりました。生産者物価指数(PPI)も下落し、デフレ圧力の強さを示しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
各種商品・サービス価格の前年同月比変動をみると、1月は食料品、タバコ、アルコール価格が前年同月比3.6%下落しました。
食料品では、生鮮野菜が12.7%、畜産・食肉が11.6%、うち豚肉が17.3%、生鮮果物が9.1%、卵が6.4%、水産物が3.4%下落しました。
各種商品・サービス価格の前年同月比をみると、1月は食品、タバコ、酒類の価格が0.3%上昇しました。
食料品では、寒波と春節を控えた消費者需要の高まりが相まって、生鮮野菜価格が3.8%、水産物価格が2.6%上昇しました。
地方では人々の生活に必要な商品の供給を積極的に増やし、卵の価格は1.5%、新鮮な果物の価格は0.5%、家畜と肉の価格は0.5%下がりました。
1月の中国消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.8%下落、下落率は前月から0.5ポイント拡大し、市場予想も上回っており、 CPIはこれで4ヵ月連続のデフレ領域となりました。
ロイター通信は、中国の2024年1月の消費者物価指数が2009年9月以来過去14年間で、最大の年間下げ幅を記録したことについて、食品価格の急落が原因だと指摘しましたが、アナリストは、経済全体のデフレ衝動が消費者行動に定着する可能性があると警告しています。
昨年2023年の中国の消費者物価指数は0.2%上昇しましたが、公式目標の約3%には届いておらず、物価上昇率が年間目標を下回るのは12年連続となりました。
香港連合銀行(United Commercial Bank)のシニア・アジア・エコノミスト、カルロス・カサノバ氏は顧客向けレポートで、「デフレは定着しつつある。この落ち込みは国内消費が弱い証拠だ。」と述べています。
参考記事
<自由亜州電台>中国1月CPI同比下降0.8% 连续四个月处于通缩区间