パキスタン北西部で26日、ダス水力発電所の建設現場に向かっていた中国人技術者の乗った車列が自爆テロに襲われ、爆発で中国人5人とパキスタン人運転手1人が死亡しました
中国国内ポータルサイトの搜狐に掲載された記事より。
自爆テロ犯は、イスラマバードからパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州ダスのキャンプに向かう中国人技術者の車列に、爆発物を積んだ車両で突っ込んだとのことです。
現場の写真からもわかるように、爆発は非常に強力で、車両の残骸はあちこちに散乱し、車体の一部までもが谷に落ちてしまたっています。
実は、中国人エンジニアに対するテロはこれが初めてではありません。
2021年7月にも、同じダス水力発電プロジェクトのこの道路で、現場に向かうバスが自爆テロに遭い、国家要員9人を含む13人が死亡しています。
ロイターの報道によると、この1週間でもパキスタンで、中国に対する大規模な攻撃は3回もありました。
中国政府は2023年11月にパキスタン政府に圧力をかけ、パキスタン国内で働く中国人を保護するためにもっと努力するよう当局に求めていました。
パキスタン内務省は当時、ハイレベルの安全保障会議を開催し、「一帯一路」イニシアティブのプロジェクトに従事する中国人に対する厳格な規則を、直接関係のない活動に携わる専門家や投資家にも適用することを決定していました。
この事件について中国外交部の林剣報道官は定例記者会見で、以下のように述べました。
「中国はこのテロ行為を強く非難し、犠牲者に深い哀悼の意を表し、その親族に心から同情する」
「中国はパキスタン側に対し、一刻も早く事件の徹底的な調査を行い、犯人を見つけ、裁判にかけるためにあらゆる努力を払うと同時に、パキスタン国内の中国国民、機関、プロジェクトの安全を守るため、実際的かつ効果的な措置を取るよう要求する。」
「中国はパキスタン側と協力し、事件の事後処理を推進している。 在パキスタン中国大使館は、パキスタンにいる中国国民と企業に対し、現地の治安情勢に細心の注意を払い、予防措置の意識を高め、安全対策を強化し、テロ攻撃を防ぐためにあらゆる努力を払うよう呼びかけた。」
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中国は『一帯一路』の下に途上国への支援を続けていますが、その中にはパキスタンのように地元住民からは『中国の搾取に対する抗議』としてテロ攻撃を受ける事例もあるようです。
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参考記事
<搜狐>在巴铁的中国工程师又出事,车被炸飞5人身亡,真凶还躲在背后