黄大仙の blog

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胡友平氏は勇敢に日本人母子を救った 中国外交部:中国人の優しさと勇敢さを反映している

報道によると、江蘇省蘇州市624日に発生した刃物によるバス襲撃事件で、バスに乗り込もうとする男を身体を張って阻止して重傷を負ったバス案内係の胡友平さんが26日、重傷のため亡くなりました。外交部の毛寧報道官は28日午後の定例記者会見で、胡友平さんの悲劇的な死について、中国側は親族に哀悼の意を表したと述べました。

  中国国内ニュースサイトの百度新聞に掲載された記事より。

蘇州日本学校のスクールバス殺傷事件

  毛寧報道官は記者会見で記者から質問を受けました。「蘇州で起きた日本人母子刺殺事件で、負傷した中国人の胡友平さんは容疑者を止めようと立ち上がったが、怪我がもとで死亡しました。事件の目撃者は、もしあの時容疑者を止めなければ、もっと多くの死傷者が出ていただろうと語っています。胡友平さんの行動に対する中国外交部のコメントは? 胡友平さんの悲劇的な死への対応は? また、事件捜査の新たな進展は?」

 

  毛寧報道官は、「我々は、この不幸なニュースに留意し、胡友平さんの悲劇的な逝去に哀悼の意を表し、彼女の親族にお見舞いを申し上げる。」と述べました。

 

  続けて、「蘇州市は、胡有平さんに『正義のために勇敢に事を行なう』の称号を授与する。」と述べました。

 

  さらに毛寧報道官は、「この中国人女性は中国人の優しさと勇気を体現し、正義を見抜き、勇気をもって人を助ける中国人の精神を反映していると思います。 この事件の捜査結果を心配しているようだが、地元警察が発表する情報に注目することを勧めます。」と締めくくりました。

 

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  24日に蘇州で起きた日本学校のスクールバス襲撃事件では、日本人母子が切り付けられ、バスに乗り込もうとした暴漢を阻止しようとした中国人女性の胡有平(54)さんが刺されて重体で病院に搬送され、その後帰らぬ人となりました。

 

  不思議なのはこの事件は発生直後には中国内で全く報じられていなかったことです。日本では事件直後からネットでニュースが流れていました。

日本の報道を引用した中国の報道

  事件の翌日ころから中国内でもニュースが報じられるようになりましたが、中国人女性が重傷を負いながらも英雄的な活躍をしたことで、情報隠蔽から公開に移行したのかと思わせます。

 

  しかももっと不思議なのは、日本の報道の引用で中国メディアが報じていたことです。中国で発生した中国の事件なのに。

 

 

  中国では外国人を狙った殺傷事件はあちこちで起きているようですが、報じられなかったり、報じられても被害者の詳細が伏せられていたりしているようです。

 

  610日には、吉林省アメリカ人の大学講師4人が、公園で暴漢に刃物で刺されて負傷する事件が起きています。

 

  アメリカでは中国の海外渡航危険レベルをレベル3(渡航の必要性を再検討してください)にしているそうです。台湾やオーストラリアも危険レベルを1段階引き上げています。

 

  日本は新疆とチベットが危険レベル1(十分注意)ですが、それ以外の地域には危険レベルの設定はしていません。

 

  これから中国に渡航される方は、十分にご注意ください。市中では暴漢の襲撃に、空港ではスパイ容疑の拘束に。

 

  最後になりましたが、身を挺して犠牲になった胡有平さんのご冥福をお祈りします。

 

参考記事

<百度新聞>胡友平勇救日本母子不幸身亡,外交部:体现了中国人民的善良和勇敢

https://x.gd/BerkQ