黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

データで露呈した中国の重大危機 若者は生き続けることで精一杯

中国共産党民政部は最近、今年第1四半期に中国で登録された婚姻件数が200万件を下回り、前年同期より8.3%減少したと発表しました。専門家は、若者は絶望的状況であり、中国の結婚危機は人口危機であると分析しています。

中国では婚姻件数が減少している


  米国に拠点を置く中国語放送の希望之声の記事より。

 

  人口統計学者の易富賢は、2023年のゼロコロナ終了後に登録された公式婚姻件数は前年を12%上回ったものの、その反動は短期間だったと述べました。

 

  易富賢は、「もし今年通年の婚姻件数が、第一四半期と同じく8.3%減少した場合には、今年全体の婚姻件数は704万組となる。しかし、第1四半期は伝統的に結婚のピークシーズンであり、例年の傾向を考慮すると今年全体の婚姻件数は651万組となり、前年比15%も減少する。」と述べています。

 

  貴州省在住の芸術家である季風は、友人の子供たちのうち数人は30代で結婚しておらず、40代でも結婚していない者も2人いると雑誌の取材に答えています。

 

  季風の甥や姪は25歳前後です。季風は、「自分たちの時代には、25歳ではほとんどが結婚していたが、甥や姪は結婚したくないらしく、彼らは恋愛について語ることはできても、結婚について語ることはない。」と述べました。

 

  結婚したくない理由として、経済的な問題が重要視されています。大学や大学院まで出ていながら、就職できずに家に引きこもっている人も少なからずいるし、親が公職に就いている人もいます。

 

  季風は64天安門事件の参加者であり、毎日のように中国共産党の国家安全保衛隊に監視されていました。彼は、「国家安全保衛隊は毎日私を尾行し、私の子供たちは大学を卒業して12年だが、就職先が見つかっていない。」と述べています。

 

  季風は、「経済不況のため、多くの人は食べる余裕もなく、生きていくだけで精一杯です。 結婚することは、一般人にとってはあまり重要ではありません。どうやって生き残るか、どうやって仕事を見つけるか、どうやってやることを見つけるか、それが第一なんです。若者は絶望しているだけでなく、自暴自棄になっているのです。」と述べました。

 

  弁護士の李氏も、「中国共産党の経済発展モデルは貧困と多すぎる借金をもたらした。若者にはその余裕がなく、家族の幸せへの期待も低すぎる。たとえ仕事があっても、生活費を稼ぐのが精一杯で、家庭を築く勇気がなく、結婚する勇気もなく、子供を産む勇気もない。経済的な圧力が多くの家庭内対立を生み、それが多くの夫婦間の不幸を招いている。 このような環境で育つ子供たちも、このような結婚を恐れるようになり、若者の結婚意欲をさらに削いでいる。」と語っています。

 

++++++++++++++++++++++++++++

   『経済不況のため、多くの人は食べる余裕もなく、生きていくだけで精一杯です。 結婚することは、一般人にとってはあまり重要ではありません。』

 

  日本の失われた30年と同じような理由で、中国でも婚姻件数が減っています。

 

 

参考記事

<希望之声>数据曝中国一大危机 年轻人:活着最重要

https://x.gd/ROiw6