米国土安全保障省は2日、大型チャーター便で、週末に不法入国しようとする中国人を送還したと発表しました。大型チャーター機による強制送還は2018年以来で、 同省は何人が搭乗していたかは明らかにしていません。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
米国土安全保障省は、強制送還は中国当局との「緊密な連携」によって実施されたとし、引き続き中国の公安省および国家移民管理局と協力して強制送還を進めていくと説明しています。
米国国土安全保障省のアレハンドロ·マヨルカス長官は声明で、「我々は引き続き移民法を執行し、米国に留まる法的理由のない人々を強制送還する。」と述べ、「密入国あっせん業者の口車に乗ってはならない」と訴えました。
ロイター通信の報道によると、米国ビザ取得の困難さと、中国のゼロコロナ封鎖による経済的余波が、米メキシコ国境から流入する中国人の急増につながっています。
米政府のデータによると、2024会計年度(23年10月開始)からの5月までの間に、メキシコおよびカナダと国境で入国審査に訪れた中国人移民は約5万6000人に達し、23年度の5万2700人をすでに上回っています。
+++++++++++++++++++++++++++++++
バイデン政権は発足時から不法移民も積極的に受け入れる方針を打ち出し、トランプ前政権が建設を進めていた「メキシコ国境の壁」を停止していましたが、23年10月には建設再開に方針変更しました。
メキシコ国境の壁、バイデン氏が新区間の建設を承認 与野党から批判 - BBCニュース
先ごろのフランスでの欧州議会選挙で大勝した保守政党の国民連合を率いるル·ペン氏は、「全ての難民を例外なく母国に帰す！二重国籍は許さない！！」と宣言しています。総選挙では第3党に留まったので勢いはなくなりましたが。
選挙で大勝したフランス保守政党が大規模送還実施を宣言「全ての難民を例外なく母国に帰す！二重国籍は許さない！！」「モスクを取り壊しムスリムの二重国籍を許さない」 - jnnavi
日本は難民認定率0.3%と、難民の受け入れには厳格な姿勢を取っていますが、難民申請中は不法滞在であっても犯罪者であっても強制送還はされずに日本にとどまっていられます。
以前は難民申請は何度でも続けて申請できましたが、6月10日施行の改正入管難民法では、3回以上の申請者は送還できるようになりました。
難民申請３回以上で送還可能に 制度の悪用抑止 改正入管法、６月１０日完全施行 - 産経ニュース
背景には制度を悪用·誤用して国内に残ってきた外国人の実態があるからですが、犯罪を犯して服役し、出所後に母国に送還されるはずだったが、難民認定を申請、健康状態を理由に収容所から出られる「仮放免」措置を受けて国内で生活していたところ、強姦致傷事件を起こした『難民申請者』もいます。
私も海外で外国人として長らく生活していたので、外国人の受け入れには寛容な立場ですが、少なくとも犯罪を犯した外国人は無条件に強制送還するのが当然だと考えます。
さらに、日本の習慣に従えない外国人には退去願うのがよろしいかと思います。
『郷に入り郷に従わないのは侵略という』
参考記事
<自由亜州電台>美国国土安全部包机遣返中国非法移民 2018年以来首次
