黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

農作物を食い荒らす4000億匹のバッタ その後どうなった?

最近ニュースにならなくなったサバクトビバッタ

 

アフリカで発生し南アジアに広がり、

 

毎日3.5万人分の農作物を食い荒らしながら、

 

4000億匹まで増え、さらに増えつづけている。

 

蝗害と呼ばれる人類を食糧危機に陥れる脅威

 

人類は新たな対策を見出しいた。

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国連食糧農業機関(FAO)が警戒を出し、

 

対策のための供出金を全世界に呼び掛けた、

 

アフリカ発のバッタの災害(蝗害)は、

 

アラビア半島を飛び越えてパキスタン、インドへと広がりました。

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このまま中国へも広がる恐れがあり、

 

中国はパキスタンを援助し、蝗害対策を施してきましたが、

 

有効な対策ができずバッタの数は増え続けています。

 

中国が10万羽のアヒルパキスタン

 

送ったという噂が出たのは、今年2月のことでした。

 

deepredrose.hatenablog.com

これは噂に過ぎなかったようですが、

 

パキスタンで新たな対策が考え出されたようです。

 

中国共産党中央委員会の機関紙人民日報が報じていました。

 

記事は下記に掲載しました。

 

記事によると、パキスタンは大量に発生したバッタによって、

 

穀倉地帯の農作物が食い荒らされてしまい、

 

深刻な凶作に陥りました。

 

パキスタン政府はバッタの数を減らすために、

 

捕獲したバッタを農民から買い取る事を始めました。

 

買取価格はバッタ1kgあたり20ルピー(約12セント)。

 

農作物を食い荒らされた農民にとっては、

 

わずかな金額とはいえ被害の補填になっています。

 

買い取ったバッタをパキスタン政府はどうするのでしょう?

 

記事にある通り、乾燥させて砕いた後、

 

家禽類の飼料に混ぜました。

 

500匹のブロイラーに与えて飼育を試した結果は、

 

飼料に問題はなく、バッタは飼料として使えるようです。

 

パキスタン政府は一方で農民にバッタを捕獲させ、

 

一方では捕獲したバッタを飼料として家禽類を飼育するようです。

 

これならバッタも減らせるし、

 

ブロイラーも増やせて、

 

食糧危機も緩和されると思います。

 

ちょっと懸念されるのが、

 

バッタ対策として農薬散布が行われていましたが、

 

飼料に混ぜる場合には農薬は散布できなくなります。

 

農薬を使わなければバッタの増殖スピードが増すので、

 

農民が捕獲するだけでバッタの数を減らせるのか疑問に思ってしまいます。

 

おそらく農薬を散布してバッタを退治する地域と、

 

バッタを飼料用に捕獲する地域とに分けるのでしょう。

 

直接アヒルに食べさせるのか、

 

飼料にしてブロイラーに食べさせるかの違いはありますが、

 

ヒル軍を派遣するという噂話は、

 

決して突拍子もない話ではなかったようです。

 

バッタの被害で食料を奪われ、

 

新型コロナウイルスで健康を奪われ、

 

今年に入って人類は自然から痛めつけられていますが、

 

叡智を駆使して大災害に打ち勝って行かなくてはいけませんね。

 

これ以外に中国南部では大水害が起きているし、

 

東北3省ではトノサマバッタの被害が増えているようだし、

 

火山噴火や大地震が起きなければいいのですが。

 

 

++++記事はここから++++

<人民網>巴基斯坦应对蝗灾新招:有偿鼓励农户捕捉蝗虫,加工成鸡饲料

<人民網>パキスタン:有償でバッタを捕まえるように農家に推奨、鶏の資料に加工

<<原文のURLは下にあります>>

 

  パキスタン政府は最近、25年来最悪のバッタ災害(蝗害)に対処するため、有償でバッタを捕まえ、”害を宝に変える”ために、バッタを鶏の資料に加工するよう農家に奨励した。

 

バッタを捕らえて損失を止める

 

  パキスタンの農業の中心地帯は今年の蝗害により深刻な凶作である。フランス通信社の6月10日の報道によると、パキスタン国家食糧安全保障研究省のムハンマド·ハルシッドとバイオテクノロジーの専門家ジョハール·アリは、今年初めに穀物の大生産地パンジャブパイロットプロジェクトが立ち上げられ、現地の農民にバッタを捕らえてお金にかえる様に奨励した。捕らえたバッタを乾燥させ、裁断して家禽の飼料に混ぜる。

 

  パイロットプロジェクトは、農薬が散布されていないため、捕らえたバッタが資料に適しているパンジャブ州オカラ地区が選ばれた。

 

  ハルシッドは「最初にバッタを捕まえることを学び、それから現地の人々に教えなくてはならない」と言った。多くのバッタは夜間に樹木や作物に集まり、気温が比較的低いために日の出まで動かないので捕らえやすい。

 

  バッタ1kgあたり20ルピー(約12セント)の奨励金を得るために、一部の農家は夜通しでバッタを捕まえた。ある農民は、バッタが原因で全ての作物を失ったが、子供とバッタを捕まえて1600ルピー(10米ドル)を稼ぎ、バッタの被害による損失の一部を相殺した。

 

  フランス通信社の報道によると、バッタ捕獲プロジェクトはバッタの被害を完全に補填することはできないが、被害を受けた農家に新しい収入源をもたらすとともに、政府に対するバッタ駆除用農薬の配布圧力を和らげる。

 

 

上質な鶏の餌

 

  しかし、数百名の農民がバッタ補足チームに加わり、20トンのバッタを捕獲した後、パキスタン政府は農民がバッタを捕獲するための経費を使い果たしたため、プロジェクトは停止された。

 

  パキスタンの国家食糧安全保障研究省は最近、パイロットプロジェクトの結果を発表し、プロジェクトを他の地域に拡大する準備をしているとした。 イムラン·カーン首相はプロジェクト推進拡大計画を支持している。

 

  パイロットプロジェクトは捕獲したバッタをパキスタン最大の家禽類飼料メーカー「ハイテク飼料」に受け渡した。社長のムハンマド·アタールは飼料の10%を占める大豆成分をバッタに置き換え、500匹のブロイラーの飼育を試した。結果は飼料に問題はなく、バッタは「家禽飼料としての潜在的な力を持っている」。

 

  パキスタンは今年深刻な蝗害に遭遇しており、政府は国家緊急事態を宣言し、国際社会に救助を求めた。今月に入りモンスーンの雨が降るにつれ、バッタの数が急増するのでは無いかと、多くの人が心配している。

 

  蝗害は同時に食料不足の懸念を引き起こしている。パキスタンの重要な収入源である小麦と綿花、バナナ、マンゴ、野菜などの作物はバッタの被害に遭い易い。

 

  国連食糧農業機関のデータによると、パキスタンが作物の25%を破壊された場合、約50億米ドルの損失になる可能性があり。さらに作物の凶作は価格の上昇を招き、食料安全保障を悪化させるリスクにつながる。

 

<人民網>巴基斯坦:有偿鼓励农户捕捉蝗虫,加工成鸡饲料

*ttp://baijiahao.baidu.com/s?id=1669112061047677232&wfr=newsapp

++++記事はここまで++++