黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

豪州人が中国で死刑判決 死刑廃止の豪州は反発 豪首相が声明 海外中国語ニュースから

豪州人男性が麻薬密輸の罪で死刑判決を受けた

 

中豪関係が緊張していた中での死刑判決は、

 

死刑制度を廃止している豪州の反発を招き、

 

両国関係の緊張をますます高めた。

 

豪州モリソン首相が声明を出し、死刑囚との面会を求めた。

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中国でオーストラリア人に対して死刑判決が出たと発表されたのは、

 

つい先日の6月13日のことで、当ブログでも紹介しました。

 

死刑制度を廃止していたオーストラリアでは反発も出ていますが、

 

モリソン首相が声明を出しました。

 

アメリカに拠点を置く中国語メディア[多維新聞]が掲載していました。

 

記事の日本語訳はブログの最後に掲載しています。

 

声明の内容は、

 

オーストラリア国民は死刑判決の報に悲観に暮れている。

オーストラリアは死刑制度に断固として反対している。

減刑を要求していく。

死刑囚との面会を要求する。

死刑判決の報道が流れた時には、

 

国際社会では中国のオーストラリアへの報復と受け取られました。

 

先月5月18日の世界保健総会(WHA)で、

 

新型コロナウイルス起源巡る独立調査決議案が可決されると、

 

提案者のオーストラリアに対して中国が激怒

 

直ぐに牛肉輸入禁止、大麦への関税上乗せを決定。

 

今月に入って留学、旅行を禁止した。

 

明かな中国の報復が続く中での死刑判決ですので、

 

これも報復の一環だと思うのは自然だと思います。

 

 

死刑判決となった犯罪行為は、麻薬密輸で、

 

空港で荷物の中に7.5kgもの麻薬を所持していたのを

 

税関職員に見つかり逮捕されました。

 

中国メディアでも麻薬密輸は死刑が当然と言う論調でしたが、

 

中国外交部の定例記者会見で、趙立堅報道官が公式に回答しました。

 

会見の様子は別記事にしましたのでご一読ください。

 

<环球网>オーストラリア人麻薬密売人への死刑判決は、中豪の緊張関係に関係しているか? 中国外交部が回答 - 黄大仙の blog

 

会見の中で趙立堅報道官は、

「麻薬犯罪は世界中が認める重大な犯罪で、社会的危害は非常に深刻である。麻薬犯罪に死刑を適用することは、麻薬犯罪の抑止と防止に役立っている。中国の法律は、犯罪を犯した人は誰であっても、適用される法律は平等であると規定している。」

 

報復ではなく法律に従って法手続きによって下した判決だとしています。

 

オーストラリアの閣僚にも、これは報復ではないと発言する閣僚もいるようです。

 

一見すると理のある内容ですが、にわかには信じがたいことがあります。

 

事件を時系列で追ってみると、

 

2013年12月 広州白雲空港でオーストラリア人逮捕

逮捕容疑は7.5kgの麻薬所持

逮捕の事実は家族にもオーストラリア政府にも知らされなかった。

2020年6月10日 広州中級法院で死刑判決

2020年6月13日 死刑判決の事実を公式に発表

 

不思議なことがいろいろありますね。

 

逮捕から判決まで6年半もかかってます。

 

証拠固めに時間が掛かったと言い訳するかもしれませんが、

 

中国が報復しているタイミングに合わせるように証拠固めができるんでしょうか?

 

死刑判決が出てから公式に発表するまでに3日間掛かってます。

3日間も何していたのでしょうか?

 

効果的な発表のタイミングを狙っていたのでしょうか?

 

報復の一環だろうと思うのは私だけでしょうか。

 

モリソン首相が「死刑囚」との面会を求めているのに対して、

 

中国側は「国際法規と中豪領事協定に準拠して、オーストラリア領事の訪問に便宜を図る。」と答えてます。

 

想像を逞しくすると、

 

「死刑を執行するかどうか」を交渉のカードにするつもりなのでしょう。

 

<参考記事>

中国の機嫌を損ねると、オーストラリのように虐められる - 黄大仙の blog

 

+++モリソン首相声明の記事ここから+++

[原題]<多維新聞>澳大利亚公民在中国被判死刑 澳总理表态

<多維新聞>オーストラリア人が中国で死刑判決 オーストラリア首相の声明

<<原文のURLは下にあります>>

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  中国とオーストラリア間の緊張が高まる中、オーストラリアのスコットモリソン首相は6月15日、オーストラリアは中国に麻薬密売で死刑判決を受けたオーストラリア籍男性カーム·ギレスピーとの面会を求めた。

 

  ロイターの6月15日の記事では、オーストラリアが中国で出現した新型コロナウイルス(COVID-19)の起源と伝播について国際調査の実施を呼びかけた後、北京とキャンベラの間の外交的緊張は悪化し始めた。

 

  カーム·ギレスピーは6月10日に広州の裁判所で判決を言い渡されたが、6月13日まで報道されなかった。中国では、麻薬密輸が死刑となるのは珍しいことではない。

 

  モリソン首相は議会で声明を発表し、彼は悲観に暮れている。オーストラリアは依然として死刑に断固として反対している。「我々は引き続きカーム·ギレスピーに領事支援を提供し、中国に介入して彼の案件を解決していく。」

 

  カーム·ギレスピーは俳優で、2013年に広州白雲空港で国際線に搭乗しようとし、荷物を預ける時に逮捕された。当時彼の携帯していた荷物には、7.5kgを超える覚醒剤があった。

 

  中国外交部の趙立堅報道官は6月15日に、中国の司法機関は中国の法律に照らして、個々の訴訟を起こしており、この訴訟に何ら政治的色彩は無いと述べた。

 

<多維新聞>澳大利亚公民在中国被判死刑 澳总理表态

*ttps://www.dwnews.com/%E5%85%A8%E7%90%83/60200227/%E6%BE%B3%E5%A4%A7%E5%88%A9%E4%BA%9A%E5%85%AC%E6%B0%91%E5%9C%A8%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%A2%AB%E5%88%A4%E6%AD%BB%E5%88%91%E6%BE%B3%E6%80%BB%E7%90%86%E8%A1%A8%E6%80%81?itm_source=universal_search&itm_campaign=universal_search&itm_content=%E6%BE%B3%E5%A4%A7%E5%88%A9%E4%BA%9A&itm_medium=web

+++モリソン首相声明の記事ここまで+++