黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

中印国境紛争インド軍死者20名、両軍に死傷者多数 それでも中国は紛争を望まない 中国の見方

中国とインドとの国境地帯で

 

大規模な衝突が発生し

 

インド兵20名が死亡。

 

中国外交部はインド側が仕掛けたと非難

 

インド外務省は中国側が一方的に現状を変えようとしたと非難。

 

中印の対立が深まる中、

 

環球時報が紛争について見解を出した。

 

アメリカの中国への圧迫は結構効いている? 

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中印国境紛争が起きたのは6月15日のこと、

 

中国が実効支配するチベットとインドとの国境地帯にあるガルワン渓谷で、

 

中印両国軍兵士による肉体的紛争が起きました。

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「肉体的紛争」って聴き慣れない言葉ですが、

 

銃火器を使わない戦闘のことです。

 

最近の中印紛争は素手で殴り合う動画がネットに出回っていますが、

 

銃火器を使うとエスカレートして戦争になってしまうので、

 

武器を使わないように命令が出ているのでしょう(たぶん)。

 

15日の紛争も銃火器は使われなかったようですが、

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石を投げ合ったようで、かなりの死者が出てしまい、

 

インド軍が20名死亡と発表されました。

 

中国軍は多数の死傷者とだけ発表しました。

 

最近40年以上の中印国境紛争で最大の死者だそうです。

 

銃火器を使わないといっても、これほどの被害が出るとは、

 

どんな石を投げ合ったのでしょう?

 

素手の殴り合い」からエスカレートしています。

 

中印双方の政府はお互いを非難していますが、

 

中国の環球時報が紙面で論評を発表しました。

 

環球時報中国共産党の機関紙「人民日報」の系列紙なので、

 

その論評は共産党の意見だと思っても良いと思います。

 

論評の全文はブログの最後に掲載しています

[原題]<环球时报>中印爆发严重冲突,印度须走出对边境局势的两个误判

(日本語訳なのでご安心を)

 

論評では紛争の原因は

「インドの傲慢な思い上がりと大胆不敵さが、

両国国境地帯の緊張が続く主な原因である」

としています。

 

いつもの通り威勢のいい語句が並びます。

 

環球時報の主張は、インドは2つの誤った判断をしているというものです。

「1つ目は、中国がアメリカから戦略的圧力を絶え間なく加えられており、インドとの関係を悪化させたくなく、国境問題に関するインドの挑発に対抗する意志が欠けているとインドが信じていること。」

 

「2つ目は、インドの人々はインドの軍事力は中国よりも強いと誤解し、このような両国の力量に対する深刻な誤解は、インドの世論に影響を与え、インドの中国政策にも圧力をかけていること」

 

中国とインドとの実力差ははっきりしており、

 

戦争になっていないのは中国の善意の結果だとさへ言ってます。

この調子でインドを徹底的に非難し、

 

正義は中国に有りという論調が続くのかと思ったら、

 

意外や意外、中国は紛争を望んでいないので、

 

国境問題は誠意を持って話し合っていこうと主張しています。

 

南シナ海の南沙群島、西沙群島の時とは雲泥の差です。

deepredrose.hatenablog.com

 

論評でもアメリカのインド太平洋戦略がインドを助長しているとか、

 

アメリカはいつまでも助けてくれるわけではないと言ったり

 

アメリカからの圧迫がボディーブローのように効いていて、

 

中国がかなり弱っているのではないかと思わせますね。

deepredrose.hatenablog.com

インドが核兵器保有国だということも、

 

戦争になることを避けている理由かもしれませんが。

 

 

+++環球時報論評+++

[原題]<环球时报>中印爆发严重冲突,印度须走出对边境局势的两个误判

[邦題]<環球時報>中印国境紛争深刻な衝突発生 インドは国境状況に関する2つの誤判断抜け出さなくてはならない

<<原文のURLは下にあります>>

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  中印の軍は月曜日にガルワン渓谷で深刻な中印国境紛争が発生し、インド側は3名のインド軍兵士が死亡し、中国側は衝突で死傷者が出たことは認めたが、死傷者数は公表しなかった。

 

  これはこれまでのところの中印の兵士間の最も深刻な衝突で、インドメディアの統計によると、1975年以来兵士が両国の国境の摩擦で亡くなったのは初めてである。

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  近年、インドは国境地区のインフラ建設を大規模に拡大しており、国境問題について両国の認識の違いに配慮せず、実際の管理線の中国側に道路などの施設を建設し、中国軍人が阻止するために踏み込んできたために、両軍の衝突による中印国境紛争が発生した。

 

  インドの傲慢な思い上がりと大胆不敵さが、両国国境地帯の緊張が続く主な原因である。近年ニューデリー中印国境問題でますます強便姿勢を強めているが、主に2つのご判断が原因である。

  1つ目は、中国がアメリカから戦略的圧力を絶え間なく加えられており、インドとの関係を悪化させたくなく、国境問題に関するインドの挑発に対抗する意志が欠けているとインドが信じていること。

  2つ目は、インドの人々はインドの軍事力は中国よりも強いと誤解し、このような両国の力量に対する深刻な誤解は、インドの世論に影響を与え、インドの中国政策にも圧力をかけていること。

 

  アメリカはインド太平洋戦略によってインドを取り込み、インドのエリートが前述の誤判断をすることを助長している。2017年インド軍は強引に国境を越えドクラム地区に入り、公然と中国の領土主権に挑戦したことは、傲慢な思い上がりが引き起こした狂気である。インドは近年中印国境地帯で明かな「攻撃的姿勢」を取り、インド世論に歓呼を引き起こし、現在のインドのエリートたちの中国に対する考え方は、非常に不健康でとても危険であると言わざるを得ない。

 

  中国はインドとの中印国境紛争を望んでいない、両国の国境紛争は平和的に処理することを望んでいるが、これは中国の善意であって、軟弱だからではない。中国はどのようにして平和のために中国の主権を犠牲にし、ニューデリーの脅威に屈することができようか。

 

  中印は大国であり、両国の国境地帯が平和で安定しているかどうかは地域情勢のみならず、両国にとっても大きな問題である。ニューデリーが明確にしなくてはならないのは、アメリカが中印関係に投入できるリソースには限りがあり、アメリカがインドの利益を実現するために資金を提供することはなく、できることはてこに手を伸ばし、支点を見つけてインドと中国の交流を悪化させ、インドにワシントンの利益のために奉仕させることだけだ。

 

  中印の実力差は明かであり、中国は中印国境を実力の対立に変えたくはない、これは中国の善意と自制である。しかし、中国は国境地帯の情勢に自信を持っており、我々は争いを望んだり、生み出したりすることはないが、争いを恐れることもない。このような国境地帯に対する政策は、道義的支持と実力に裏打ちされたものであり、いかなる力でも底辺を取引することはない。

 

  今回のガルワン渓谷での両軍の衝突は双方の軍人に死者を出し、中印国境状況が繰り返される摩擦の累積により、制御不能に成長したことを示している。我々は、両軍のトップが事件後の発言を比較的抑制していることに気づいているが、これは、双方がこの紛争を平和的に処理し、これ以上エスカレートさせないようにしたいというシグナルのようだ。特に中国側は中国軍の死傷者状況を明かにせず、両国世論が死傷者の比較を行うことを免れたことが、さらなる感情的な対立につながった。

 

  我々はガルワン渓谷の状況はクールダウンして欲しいと思っている。このため、インドが前線の部隊や技術者の統制を強化し、両国軍の高度な交流で達成されたコンセンサスに従うことを希望する。状況の冷静化は誰にとっても良いことであると信じられているので、中国とインドの第一線部隊がこの目的のために共同で努力することは価値がある。

 

  最後に中国人民にお伝えしたいのは、中印国境問題で、我々は政府を信じ、人民解放軍を信じ、彼らが中国の領土主権を断固として守り、中印国境紛争を処理する時には、中国の統合的な国益を最大化することを信頼しなくてはならない。中国には、我が国の国土を隅々まで守る能力と知恵があり、その過程で中国に対して戦略的な策略を弄したい勢力の成功を否定することができる。

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<环球时报>中印爆发严重冲突,印度须走出对边境局势的两个误判

*ttp://news.ifeng.com/c/7xMZJlse8Ya

+++環球時報論評+++