「蟻に過ぎないアメリカが、中国という大樹を
揺らそうと考えるなど身の程知らずだ。」
華春瑩はTwitterでの批判は、
ポンペオの中国共産党を倒せという演説に対するものでした。
中国は傲慢さを剥き出しにして、
アメリカを非難し始めました。
23日にポンペオ国務長官は、
中国国民に中国共産党を倒すよう呼びかける演説を行いました。
日本語メディアはほとんど扱っていないニュースですが、
中国語メディアは当然ながら、世界中が衝撃とともに伝え、
中国がどう反応するのか注目しています。
中国外交部報道官の華春瑩は、公式Twitterで、
ポンペオの演説を非難するツイートを、
中国語と英語で投稿しました。
ID名は「Hua Chunying 华春莹」と個人名を使っていますが、
華春瑩さん個人の考えをツートしているはずはなく、
中国共産党の意見だと思っていいでしょう。
中国語で書かれたツートを訳してみると、
「ニクソン図書館でのポンペオの演説は、彼が21世紀のダレスとして自分自身を描写し、グローバル化した世界で中国に対して新たな十字軍で東征したいことを表している。彼がやったことは、「蟻が木を揺すろうとしている(身の程知らず)」を鮮やかに表している。 今こそ、世界中の平和を愛するすべての人々が立ち上がって、彼が世界にもっと害を及ぼすのを止める時です。」
となります。
注目すべきは「蚍蜉撼树」の四文字です。
蚍蜉撼树はpí fú hàn shù.と読み、
「身の程知らず」の意味の四字熟語です。
言葉をそのまま日本語にすると、
「蚍蜉(蟻)が、撼(揺り動かす)、树(樹を)
「蟻が大樹を揺り動かす」となり、
「身のほどや力量をわきまえず大それたことを行うこと」を意味する熟語になります。つまり「身の程知らず」と言うことですね。
華春瑩はTwitterで、「ポンペオの演説は、”身の程知らず”の字面通りの
蟻が大樹を揺り動かそうとしているようなもの」と言っているのです。
「アメリカのような虫けらが、中国のような大樹を動かせるわけないだろう」と言っているわけです。
とうとう本性を隠さなくなったな、と思うのは私だけではないでしょう。
今までも中国がアメリカを始め他国を、
虫けらにしか思っていないことは、
態度から分かってはいましたが、
ついにハッキリと口にしました。
Twitterは中国国内からは見れませんが、
発言内容は、ツイートのスクショと共に、
環球時報などで報じられています。
中国国民の中には、華春瑩の言葉に、偉大なる中華民族の復興を感じ、陶酔している人も多いのかもしれません。
ポンペオ演説の重要な部分、「中国国民よ中国共産党を倒せ」と呼びかけた部分は報じられていません。
伝えられても、中国人の心には響かないかもしれませんが。
海外では武力衝突が近いと考え始めているようですが、
日本政府はどう考えているのでしょうか?
+++百度新聞+++
[原題]<百度新聞>华春莹批蓬佩奥:21世纪杜勒斯,“蚍蜉撼树”
[邦題]<百度新聞 >華春瑩がポンペオを批判:21世紀のダレス、「身の程知らず」
「平和を愛する世界中の人々が立ち上がる時が来ました」「彼がこれ以上世界に害を及ぼすのを止めるために」
「彼がやったことは、「蟻が大樹を揺すろうとしている(身の程知らず)」を鮮やかに表している」24日、中国外交部華春瑩報道官はTwitter上で、中国語と英語を使って、アメリカ国務長官ポンペオが23日にニクソン図書館で行った中国に関する演説を批判した。
木曜日の午後、アメリカ国務長官ポンペオはカリフォルニア州ニクソンの故郷にある、ニクソン図書館と博物館で演説を行い、今日の世界を「自由世界と専制政治との間の戦争」を経験し、中国を内政から外政まで全面的に、完全に否定した。演説全体を通して、中国共産党と中国人民を対立させ、中国は「国内では圧迫者」及び「不誠実な国際参加者」であると非難した。ポンペオは、ニクソン大統領が50年近く前に始めた、中国と接触する政策は「すでに失敗した」と宣言し、世界に対して別の方法で中国に対処するように呼びかけた。
これに対して、華春瑩はTwitter上で、「ニクソン図書館でのポンペオの演説は、彼が21世紀のダレスとして自分自身を描写し、グローバル化した世界で中国に対して新たな十字軍で東征したいことを表している。彼がやったことは、「蟻が木を揺すろうとしている(身の程知らず)」を鮮やかに表している。 今こそ、世界中の平和を愛するすべての人々が立ち上がって、彼が世界にもっと害を及ぼすのを止める時です。」と投稿した。
<百度新聞>华春莹批蓬佩奥:21世纪杜勒斯,“蚍蜉撼树”
+++百度新聞+++