中国政府が一方的に主権を主張する南シナ海の島々に、フィリピンも施設を建設することを検討していることが明らかになりました。
フィリピン軍のシリルト・ソベジャナ司令官は、中国政府が一方的に主権を主張する南シナ海の島々に施設を建設しているのは、2002年の公約に露骨に反していると非難し、フィリピンも中国と同様のことを行うことを検討していると述べました。
中国やフィリピンなどが領有権を主張する南シナ海のスプラトリー諸島(南沙諸島)の海域に、3月7日に220隻の中国漁船が停泊しているのが発見され、1ヶ月以上が過ぎた現在も40隻以上が停泊を続けています。
現場はフィリピンが自国の排他的経済水域(EEZ)内と主張している海域で、両国の関係が再び緊張している中で、フィリピンが南シナ海の島々に施設を建設しようとすることは、中国に対する姿勢を教鞭にしていることを示しています。
ソベジャナ司令官は、フィリピンが過去に係争中の島々に施設を建設しなかったのは、協定でどちらにも禁止されていたからであり、中国は露骨に協定を破ったと指摘しました。
中国は、2002年にASEAN加盟国との間で、「無人島や岩礁」や「紛争海域」での活動を避けることを合意した協定を結んでいます。しかしこの協定には法的な拘束力がありません。
ソベジャナ司令官は、中国が占領した島や人工的に作られた島での施設建設を拡大し続けていることを批判し、フィリピンも国家行動隊を派遣して南シナ海の島や岩礁に施設を建設することができることを指摘しました。
今のところ中国側の反応はありませんが、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、中国側が主権争いのある海域で石油や鉱物の採掘を始めた場合、フィリピンは海軍を関連海域に派遣して法を執行すると警告しました。
中国は日本の尖閣諸島に対しても、連日のように海警船を派遣して、領土的野心を剥き出しにしていますが、日本もフィリピンのように強い態度に出ないと、知らないうちに実効支配されてしまいます。
中国の周辺海域への侵攻工作は、日本のマスコミはほとんど報じませんが、いい加減に中国共産党への忖度はやめて欲しいものです。
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参考記事
<自由亜州電台>军方:菲律宾有权在声索主权岛礁上构建设施 就向中方一样
htt*s://bit.ly/3xoy3qK