ワシントン·ポスト紙が「中国が玉門に建設した少なくとも119基の核ミサイルサイロ」を発見したと6月に報じたのに続き、ニューヨーク·タイムズ紙は27日に中国が新疆ウイグル自治区の哈密地区に核ミサイルサイロをさらに110基以上建設し、建設中の核サイロは合計で250基以上になったと報じました。
米国に拠点を置き、中華人民共和国の政治ニュースを専門的に扱っている多維新聞の記事より。
中国の核ミサイルサイロを発見したと主張したシンクタンクは、米国科学者連盟(Federation of American Scientists)の専門家で、プラネット・ラボの商用衛星画像を使って核ミサイルサイロの位置を確認しました。
新しい核ミサイルサイロの間隔は3キロ以内で、建設地の面積は約300平方マイル(777平方キロメートル)で、同じ砂漠地帯にある玉門のミサイル建設地とほぼ同じ規模だという。
専門家たちは、中国がすぐにそれを満たすだけのミサイルを作れなくても、核ミサイルサイロを作ることで核抑止力を高めることができると指摘しています。「アメリカ人は、どのサイロにミサイルが配備されているかを正確には知らない」
中国の反応
中国政府は、米国紙からの指摘には、正式には対応していませんが、中国のメディアが反応しています。
環球時報は、中国の核戦略専門家である宋忠平氏を引用して、「米国との核軍拡競争を求めているわけではないが、中国の国家安全保障上の必要性を満たすために、適切に核兵器の数を増やす必要があり、より高度な核兵器を開発する必要がある」と報じています。
中国国営メディアの新華社は、新しい核ミサイルサイロの報道は、虚偽であり、これは風力発電所であることを強調し、「サイロ」は風力発電機の台座であると主張しています。
中国共産党の機関紙人民日報は、かつて米国が福建土楼をミサイルサイロと勘違いしたことがあると紹介しています。
福建土類とは客家土楼とも言い、客家の人々による独特の円形集合住居で、福建省南西部の山岳部に多く存在し、衛生画像でこれを捉えた米国が、ミサイルサイロと勘違いして調査を行ったという逸話があります。
参考記事
<多維新聞>中国被曝在新疆再建过百核导弹发射井 总数高达250个
http*://bit.ly/3zNwNxs
<徳国之声>美国智库:中国在新疆新建110座核导弹发射井
http*://bit.ly/3xc7aoy
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